櫛形山

2000年1月23日、単独

コースタイム
6:15新潟発=7:20関沢川の林道標高110m付近着7:30発−7:55登
山口着8:00発−9:08櫛形山山頂着9:18発−9:44登山口通過−
10:01林道110m付近着=新発田温泉あやめの湯=11:30豊栄着

1月はいろいろな用事で日曜日がつぶれることが多く、思うように山へ出かけられな
い。この日も先日まで住んでいた豊栄のアパートを明け渡す前に掃除をすることに
なっていた。
翌週はアパートの明け渡しと豊栄山岳会の総会があるため一日つぶれてしまうので、
掃除を午後からにして午前中に行ってこられる山と思い櫛形山に行くことにした。
年が明けてから冬とは思えない暖かい日が続いていたが、この日の2日前に久々にま
とまった雪が降り越後平野は本来の冬の姿に戻っていてた。
家を出るとまるで電灯のような月が明るく辺りを照らしていた。天気は良さそうだ。
越後平野を取り囲む山々がシルエットになって浮かび上がってきた。
新潟西バイパス、新潟バイパス、新々バイパス、国道7号線と進んで行くうちに空は
すっかり明るくなった。
中条町の関沢の歩道橋のある交差点を右折し、登山口を目指して進んだ。国道は雪が
無かったが、国道から離れると道路上にはうっすらと雪が積もっていた。
関沢の集落を通り抜けしばらくは除雪してあったが、配水池のような施設の所で除雪
は終わっていた。車の轍があるのでそのまま林道を登っていった。
関沢川を渡る所で轍はなくなったが、四駆の車なので少し突っ込んでみた。しかし、
登り坂のため思うように進まず、結局橋の手前まで戻ってそこに車をとめた。標高1
10m付近だろう。
雪の林道を歩き始めた。林道上には昨日のものだろうかクロスカントリースキーとス
ノーシューのトレースが続いていた。ちなみに私の履き物はスパイク長靴だ。雪は足
首くらいまでもぐる程度だ。
やがて兎の足跡も加わって、クロスカントリースキー、スノーシュー、長靴、兎の足
跡の4種類のトレースが林道についていった。
林道のゲートを越えた辺りでスノーシューの足跡は引き返していた。
登山口の看板があり林道を離れた。クロスカントリースキーのトレースはそのまま林
道上に続いていた。
ここから先は私の足跡だけになる、全くの新雪だ。わかんを装着した。
杉の植林帯の中を進んでいく。わかんを付けて膝下くらいのラッセルが続いた。
杉の植林帯を抜けるとぶな林の中に入っていった。相変わらず膝下までもぐるラッセ
ルが続く。
右から尾根が合流する標高450m付近で一度休憩した。登り始めて1時間くらい経
過していた。低山だか新雪の山になるとなかなか大変だ。
ふたたび歩き始めると、尾根上に兎の足跡が続いていた。兎も登山道は歩きやすいの
か。しかし、兎のトレースを追っかけても人間とは体重が違いすぎるので私の足の負
担は楽にはならない、相変わらず膝下までのラッセルが続いた。
大峰山の分岐を過ぎると左に折れやがて櫛形山山頂に着いた。
山頂からの景色は素晴らしい、真正面に一部雲がかかっていたが、大迫力の飯豊連峰
が見え、そして、間近に二王子岳、左に目を移せば光兎山、そして、雲がかかってい
たが朝日連峰が確認できた。
振り返るとぶなの木々の間から白い越後平野と青い日本海のコントラストが美しかっ
た。
藤島玄は著書の越後の山旅の中で「平凡な山頂に非凡な展望が待っている」と書いて
いる。まさにそんな言葉がぴったりだった。
下山は往路を戻った。下りはトレースがあるので早い、すぐに登山口まで戻ってき
た。
林道に出てわかんをはずし林道を車に向かって歩いていると2人の登山者にすれ違っ
た。ここまでは全く登山者には会わなかった。
とても気分の良いスノーハイキングだった。


ぶな林の中に続く足跡

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