宝珠山、菱ケ岳


大蛇の頭、野須張峰、大日山


2000年3月12日、岡本明、鈴木眞、吉田明弘

コースタイム
5:10新潟市自宅発=村杉温泉入り口=菱ケ岳登山口=6:52赤松山公園宝珠山
登山口発−7:35城山着7:40発−8:43八咫烏山(やたがらやま)着8:4
8発−8:56宝珠山着9:12発−9:46 641m峰着9:52発−10:2
5大蛇の頭着10:34発−11:07野須張峰(のすばりみね)着11:15発−
11:32大日山着11:38発−12:18菱ケ岳着13:12発−14:40尾
根分岐着14:45発−15:10菱ケ岳登山口着=宝珠温泉=17:00新潟着

五頭連峰は越後平野の東側に位置し飯豊の前衛の位置にある。
その最高峰は菱ケ岳で標高は974mだ(しかし、この標高は三角点のあるピークの
標高で最高地点はその東側のピークで981mある。)
宝珠山は五頭連峰の南端に位置しているが麓から見て目立つピークはない。
この宝珠山から菱ケ岳への縦走コースは登山道が無く、このコースを歩く人は積雪期
を狙っている。
私もかねてからこのコースを歩こうと思いチャンスを狙っていた。そこへ岡本さんか
らの誘いがあり鈴木さんと3人でトライすることとなった。
まだ夜が明ける前に自宅を出発、集合場所の村杉温泉の入り口を目指した。走ってい
るうちに夜が明けた。天気は曇り、五頭連峰は雲に隠れていた。
集合場所に着くと既に岡本さんも鈴木さんも到着していた。
まずは3台の車で下山予定地の菱ケ岳登山口に向かった。
越後平野の雪は消えていたが菱ケ岳の登山口付近はまだ積雪が有った。
ここに私の車を残し、2台の車で宝珠山登山口の赤松公園に向かった。
宝珠温泉のすぐそばに遊歩道の整備された赤松公園がありここが宝珠山の登山口に
なっていた。
ここでピッケルを車の中に忘れてきたことに気づき、岡本さんからピッケルを借り
た。岡本さんはストックで歩くという。
歩き始めに小雨がぱらついたが雨具を着ないで出発。
公園の遊歩道となった登山道を登っていった。木の階段が有ったが木の階段に足を乗
せると滑る。この日はスパイク長靴ではなく革の登山靴を履いていた。
やがて登山道を雪が埋め始めた。しかし、トレースが有りわかんは必要無かった。
城山(じょうやま)、赤松山と標識の有る小ピークを越えていった。
やがてガスの中に入り視界が無くなってきた。時折小雪がぱらついた。
地図にある440.5mの三角点は虎空蔵山と名前が付いているが、三角点は雪の
下。何処がそれか気づかずに通り過ぎた。
宝珠山山頂手前のピーク八咫烏(やたがら)山には立派な標識と鐘が設置されてあっ
た。
ここでズボンが濡れはじめたのでオーバーズボンをはいた。
宝珠山山頂まではしっかりしたトレースが有りわかんをつけずに登った。
ガイドブックで見たお地蔵様が顔を雪の上に出していた。
ここでわかんを装着、いざ縦走路へ歩き出したが、なんとトレースが付いていた。た
ぶん前日に誰かが歩いているのだろう。
ガスで視界がきかなかったので大変助かった。
雪の積もった幅広い尾根は気持ちが良い。ガスも次第に晴れて来て進行方向の稜線が
見え始めてきた。
途中撤退を想定して目印の赤布を要所要所につけながら歩いた。
尾根の巾が狭くなる所は雪庇が進行右側に発達していた。
799mのピークは大蛇の頭ということを岡本さんに教わった。この登りがなかなか
きつかった。しかし、トレースがあるおかげでラッセルやキックステップの苦労はせ
ずに済んだ。
大蛇の頭で尾根が分岐しているがトレースもありガスが晴れて来て次のピークの野須
張峰が見えるので難なく通過した。
野須張峰から大日山は幅広い尾根だったが雪がクラストしていてトレースが消えてい
た。
このあと菱ケ岳までは全くトレースが消えていた。風が強くて消えたのだろう。
大日山を過ぎると一旦高差80mを一気に下り130mの急な登りになる。
尾根はやせており、雪庇が発達していた。ピッケルを差しながら慎重に進む。
やがて登山者の姿が見え菱ケ岳山頂に着いたことを知った。
山頂の標識は完全に雪の下。
展望は三川方面がよく見えたが、飯豊山は見えなかった。
ここでゆっくり昼食とした。目的を果たした後のビールはうまい。休んでいる間は風
が弱くゆっくりと食事をすることが出来た。
岡本さんと私だけ最高点の隣のピークまで空身で往復した。
下山は正規の登山道を下った。しっかりしたトレースが有る。
しかし、縦走の疲れが足を重くしていた。
進行右手に営業を止めてしまった五頭高原スキー場が見える。
わかんをはずすことなく菱ケ岳登山口の駐車場に着いた。
宝珠山登山口まで岡本さんと鈴木さんを私の車に乗せて移動。
帰りに宝珠温泉で体を温めて新潟に帰ってきた。
長いコースであったが天候やトレースなど良い条件に恵まれて縦走をすることが出来
た。

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