大蔵山、菅名岳

2000年5月21日、単独


コースタイム
6:10新潟発=7:15登山口着7:33発−8:23四合目(沢コース分岐点)
着8:28発−9:10大蔵山着9:21発−9:33三五郎山通過−10:00菅
名岳着10:30発−10:57七合目着11:05発−11:17椿平通過−11
:36どっぱら清水着11:44発−12:26登山口着=さくらんど温泉=14:
30新潟着

菅名岳は、下越地区の人気のある山である。
静かな山が好きな私は今までは避けていたが、今年の3月に初めて登った。
その時は咲花から鳴沢峰に登り、菅名岳、大蔵山を縦走する予定だったが、菅名岳ま
で来た時に既に体力が限界に来ており、大蔵山を回らずに下山したのだ。
それ以来、大蔵山は宿題の山になっていた。
しかし、人気の山ゆえなかなか行く気が起こらなかったが、天気予報が雨だというの
で行くことにした。
実は晴れれば別の山を考えていた。
大蔵山の登山口に着いた頃は激しい雨の中だった。もとより雨は覚悟の上だったので
支度をしていたら小降りになったので、雨具を着ないで歩き出した。
雨は降っているがそんなに気にならない。
杉林の中の急な登りから登山道は始まった。整備の行き届いた良い登山道だ。
急な所はジグザグに道が付いているので歩きやすい。
林道を横切り、階段コースと道標に書かれた道を入っていった。
階段コースとは言え階段はほとんど無かった。
やがて急な登りは終り、緩やかな登りとなった。
杉の木が低くなりだし、広葉樹の雑木林に変わっていった。
4合目で沢コースと合流した。ここで始めて休憩した。
合目の標識は、1合目まではなかなか現れなかったが、それ以降はだいたい10分お
きに標識が現れた。
道は相変わらずの緩い尾根道でぶなの原生林の中に入っていった。
白いタムシバがきれいに咲き誇っていた。ウグイスのさえずりが心を和ませる。
やや急な坂を登りきると大蔵山に着いた。
ここは山というよりも三五郎山から伸びた尾根が平らになっている部分だ。
雨はすっかり上がっているが、足元に越後平野が見えるだけで、周囲の山はガスの中
だった。
菅名岳への縦走路に足を踏み入れた。
足元に可愛いイワウチワ、そして、頭の上にタムシバがきれいな花を見せていた。
三五郎山は二つの標石とアルミ版にマジックで「山頂」と書かれた標識が有った。こ
こが菅名山塊の最高地点である。しかし、腰を下ろして休む気になれない所だった。
標石は三角点ではないようだが、なんて書かれているか文字は判読できなかった。
緩いアップダウンを繰り返すと、広い菅名岳山頂にひょっこりと出た。
3月には腰の高さだった鐘が頭上遥か高い所にある。3月の積雪の多さを改めて確認
した。
山頂に着いた時は丸山尾根を登ってきた登山者が2名いるだけだったが、休んでいる
間に次から次へと登山者が到着した。
悪天候とは言え、さすがに人気の山である。
山頂からの展望はあいにくのガスのため見ることは出来なかった。
丸山尾根を下山しはじめると100名の団体にすれ違った。
その他にもどんどん登山者が登ってくる。いやはや驚きだ。広い山頂もすぐに人で埋
まってしまうだろう。
7合目で靴の紐を縛り直した。
椿平で尾根道から離れてどっぱら清水に向かった。
急な坂を下りきると沢沿いの道になった。
やがて左に登る道が分かれ、そちらに入ると有名などっぱら清水がある。
山の斜面から大量の水が湧き出ている、その水量は毎分4トンにもなるそうだ。
酒の仕込み水にも使われていて、毎年1月15日にボランティアを集めてこの清水を
運んでいる。
水筒の水を捨て新たにこの清水の水を入れた。今晩は水割りを飲もう。
再び沢沿いの道を下っていき、やがて林道に出た。
林道をしばらく歩き、車止めのゲートの脇の大蔵山の登山口に戻ってきた。
帰りにさくらんど温泉で汗を流して帰途についた。

新潟県下越の山の目次へ戻る

ホームへ戻る

inserted by FC2 system