二王子岳

2000年6月18日、単独

コースタイム
4:50新潟市自宅発=5:50二王子神社着6:02発−6:52一王子(三合
目)着7:00発−7:30定高山(独標、五合目)着7:38発−8:15油こぼ
し通過−8:27お花畑(八合目)着8:33発−8:47山頂着9:07発−10
:01定高山(独標、五合目)着10:06発−10:28一王子(三合目)通過−
10:40二合目着10:50発−11:20二王子神社着=新発田温泉あやめの湯
=13:30新潟市の会社着

二王子岳は越後平野の東側に飯豊連峰を背にしてどっしりと構える山である。
私は3年前の97年の6月に友人とこの山に登り、山頂から見える飯豊連峰の迫力に
感動してそれ以来登山の虜になってしまった。
そして、この山にはこの3年間に幾度となく登り、すっかりホームグラウンドになっ
てしまった。
昨年ホームページを開設してからは、ホームページの内容を充実させようといろいろ
な山に出かけるようになり、二王子に登る回数は減っていたが、この日午後から仕事
が入ってしまったため午前中に登れる山と思い、二王子に登ることにした。
二王子神社の登山口には既に数台の車がとまっていた。
登山届を出して歩き出す。
最初は杉の樹林帯の中を緩やかに登っていった。小鳥のさえずりが気持ちが良い。
一合目を過ぎるあたりから坂は急になっていく。登山道はえぐれていてやや歩きづら
い。
周囲の樹林帯も広葉樹の雑木林に変わっていく。
二合目に水場があるが止まらずにそのまま通過した。
大きな杉の木が立つ一王子で腰を下ろした。一王子は石の祠があるがそこを通る道と
通らずに通過する道がある。登りは神社を通らない道を経由した。
一王子ほ過ぎるとタニウツギがきれいな花をつけていた。ウグイスのさえずりが気持
ち良い。そらは薄曇りだった。
独標と呼ばれている、定高山(じょうこうさん)で小休止していたら、何処からか蝉
の鳴き声が聞こえてきた。もう夏がすぐそこまで来ているという感じだ。空は青空が
広がりはじめた。
そこから先は登山道脇や登山道上を所々残雪が覆いはじめた。
登山道が雪に隠れている所はルートフラッグが立てられており、安心して通過でき
た。
登山道の脇にはイワカガミやシラネアオイ、カタクリが可愛い花を見せていた。
風化した花崗岩の急坂の油こぼしを通過して尾根の上に出るとやや大きな雪田の上に
出た。通称お花畑と呼ばれている所もこの雪の下に隠れていた。ルートフラッグに導
かれて登っていく。
奥の院までは残雪の上と夏道とが交互に現れた。
奥の院跡の九合目を通過すると、かまぼこ型の小屋と青春の鐘の設置された。山頂に
着いた。
空は晴れているが周囲はガスの中で展望は得られなかった。この時間(午前9時頃)
の山頂は私一人だけだった。持ってきたビールで一人乾杯し周囲のガスを見つめなが
らそこにある飯豊連峰の姿を想像した。
下山を開始すると沢山の登山者が登ってきた。
初めて気づいたが奥の院と三王子の中間付近の下山方向左の薮の中の岩に遭難碑を見
つけた。近くまで行って見てみたら96年建立とあった。今まで全く気づかなかっ
た。
二王子の遭難碑は琵琶池と呼ばれている湿地の下山方向右手の丘の上にいくつか立て
られているが、左手にもあるとは初めて気づいた。
とにかく下山途中は多くの登山者とすれ違った。人気のある山なのだ。
定高山と二合目の水場で休憩して下山した。二合目の水場は心なしか汚れているよう
な気がした。水場はきれいに使いたいものである。
二王子神社前で昼食を食べて、新発田温泉あやめの湯で汗を流して新潟に帰ってき
た。
会社で商談の支度をしてお客様の所へ向かった。
登山を始めて丸3年、これからも越後の山を中心に多くの山に登りたいものである。

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