八海山

屏風道〜八ツ峰〜阿寺道

2000年10月15日、単独

コースタイム
3:30新潟市の自宅発=5:35六日町山口発−6:17二合目登山口通過−7:
05四合目着7:13発−7:35五合目着7:40発−8:06六合目着8:13
発−8:30七合目通過−8:55八合目着9:02発−9:23九合目千本桧小屋
着9:33発−10:10大日岳着10:20発−10:43入道岳着11:26発
−11:48五竜岳通過−12:18神生池通過−12:35三之池着12:40発
−12:53阿寺山着13:03発−14:01蛇食清水着14:11発−14:2
9竜神碑着14:34発−14:53阿寺コース登山口着14:57発(自転車)1
5:03山口着=八海山パークホテル入浴=17:40新潟市の自宅着

八海山は魚沼地方のシンボル的存在の山である。
駒ケ岳、中ノ岳とともに越後三山と呼ばれているが、その中で地元から最も愛されて
いる山は八海山であろう。
深田久弥は日本百名山にこの三山を代表して駒ヶ岳を選んでいるが、著述の内容は八
海山の事に最も行数が割かれている。
昨年夏、越後三山を縦走した時、八海山の八ツ峰の縦走コースは通らず、迂回コース
を通った。この事が心残りでなっていた。
八海山にはいくつもの登山コースがあるが、今回は正面より登る屏風道を登り、最も
南よりの阿寺道を下る計画を立てた。

深夜3時30分新潟の自宅を出発した。月が出ているためあたりはやや明るい。
八海山が近づくと東の空が白々として来て八海山が黒いシルエットで現れてきた。
まずは下山予定の阿寺コースの登山口に自転車をセットした。
そして、山口のチェーン着脱場に車を置いて歩きはじめた。
歩きはじめた頃はもうヘッドランプも要らないくらいに明るくなっていた。
中手原に八海山神社がある。せっかくだからその参道を歩いた。
杉並木の突き当たりに八海山神社はあった。旧来の拝殿の背後に新しい拝殿が出来て
いた。
神社の場所は一合目である。神社の前を右に曲り、車道を登りはじめた。
二合目までは車が入れる。登山口の少し手前まで舗装してあった。
登山口には5−6台の車が止まっていた。登山者も数パーティーいた。
登山道に入るとほっとする。車道歩きは苦手だ。
緩やかな坂を登っていくと、四合目に小屋があった。小屋の中は神様が祭られてい
た。これまでも信仰の山らしくあちらこちらに石碑があったり、鳥居があったりし
た。
ここで生金道を分けて急登が始まった。次から次へと鎖場が現れた。最近お気楽登山
ばかりやっていたのでなかなかしんどい。
振り返ると巻機山が美しいとガイドに書いてあったが、残念ながら雲がかかっていて
拝むことは出来なかった。
見上げると素晴らしい紅葉の中に八ツ峰の岩峰が見える。
七合目で急登は一段落したかに見えたが、再び急登が始まった。
九合目で稜線に出た。そこには千本桧小屋と呼ばれる営業小屋がある。
ジュースでも買おうと思ったが品切れとのことだった。
そこからは八海山のクライマックス八ツ峰の縦走コースだ。
厳しい鎖場の上り下りだが足場に注意していればなんて事は無い。ただ、初心者は立
ち入れないところだ。
八ツ峰の最高峰大日岳へはほぼ垂直の岩壁を登る。
大日岳に着くと大パノラマが広がった。すぐ近くに駒ケ岳、中ノ岳、そして、巻機
山。駒ケ岳と中ノ岳の間から荒沢岳が頭を見せていた。遠くの山は霞んで良く見えな
かったが、最高の展望だった。
時間が早いので最高峰の入道岳に登ってから食事にすることにした。
入道岳は八ツ峰のような岩峰ではなく緩やかな稜線を持ったピークである。
それでも屏風道を登り八ツ峰縦走をした足には辛い登りだった。
入道岳山頂に着いたら更に大展望が広がった。しかし、やがてガスが出てきた。
昼食を摂っているうちに後続の登山者も登ってきた。そして、三山縦走してきたとい
う若い登山者も登ってきた。私も昨年の三山縦走を思い出す。
昼食後、入道岳を後にして五竜岳に向かって下りはじめた。
三山縦走してきた登山者と数人すれ違った。この時期三山縦走するには良い季節だろ
う。
五竜岳で阿寺山への道に入った。快調に下っていく。
池塘がいくつも現れた。紅葉に彩られた池塘のある風景は美しい。
阿寺山まではそんな景色の緩やかな稜線歩きだった。
阿寺山で三角点の有るピークへ行くことも考えていたが、どうやら踏み跡も無いよう
だ。かなり濃いやぶなので諦めた。
この頃にはすっかりガスに覆われてしまった。
阿寺山よりの下りはなかなか急で粘土質の道で滑りやすい、擦り減った登山靴は歩き
にくかった。
途中のぶな林に「注意、女心と山の空」と書かれた看板が有った。なるほどと思わず
うなった。
だけど、山の空は少しは分かるが、女心は全然分からない。
思ったより時間がかかってようやく蛇食(じゃばみ)清水に着いた。やはり清水は旨
い。
このあたりで急坂は一段落、少しは歩きやすくなった。
竜神碑の前でもう一度休み、沢沿いの道を登山口まで歩いた。
登山口でセットしてあった自転車に乗り、車の置いてある山口のチェーン着脱場まで
一気に下った。
八海山パークホテルで入浴し(600円)、新潟に帰った。
久しぶりに充実感のある山行だった。


きれいに紅葉した木、背後は八ツ峰

阿寺山付近の紅葉

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