未丈ガ岳

2000年10月22日、MML、東北の山MLオフラインミーティング、メンバー12名

コースタイム
6:45泣沢登山口発−8:30前の沢の峰(974mピーク)着8:43発−10
:45山頂着12:03発−13:30前の沢の峰着13:40発−15:01泣沢
登山口着

未丈ガ岳は越後山脈の中央に位置し、周囲を会越の名山が取り囲んでその展望台とし
て優れた山である。
この秋の新潟オフミを何処でやろうかと考えていた時、中越地区の山でやりたいとか
ねがね思っていたが、映画「ホワイトアウト」の影響から小説のモデルになった奥只
見に近い未丈ガ岳で開催することにした。
前日は午前中で仕事を切り上げ、3時半頃登山口の泣沢待避所に入った。
この山の最初の関門はこの登山口が分かるかどうかである。
シルバーラインのトンネルに設けられた扉を開けて外に出るというもの、事前にメン
バーに案内したが果たして迷わずに来れるかどうか不安だった。
夕食と翌日の昼食の仕込みをしながらみんなが来るのを待った。
5時頃までには前日入りのメンバーがほぼ揃った。
今井さん提供の胎内地ビールは良く冷えており最高に旨い。
宴会も盛り上がったが、9時には就寝となった。

夜はかなり冷え込んだ、冬用の羽毛シュラフで正解だった。
夜明け前からどんどん車が入ってきた、泣沢待避所はまるで百名山の駐車場のように
沢山の車で埋まってしまった。
この山もガイドに登場するようになったが、有名になったものだ。

6時半には全員揃い、6時45分に予定より早く歩き出す。
空は曇り空だが、雨の心配はないだろう。
最初は緩い下り道、沢を横切るところは板橋が架けられているが、一箇所だけ橋の無
いところがある。
増水していれば渡れないところだが、難なく通過した。
黒又川本流は立派な橋が架かっていた。それを渡ると尾根に取付く。
所々岩が露出していて滑りやすいところもあるが、よく踏まれたしっかりした道だ。
特に急登な所はなく、徐々に高度を上げていくといった感じだ。
高度が上がるにつれて展望が開けてきた。進行右手には荒沢岳が見えている。
越後駒ケ岳も見えてくるはずだが、あいにく雲の中のようだった。
登山道を見事に紅葉した木々が囲んでいた。
地図上の974mピークは「越後の山旅」には前の沢の峰と名づけられている。
遭難碑があった。荒沢岳は姿を見せていたが、駒ヶ岳は山頂部分はやはり雲の中。
中ノ岳も雲の中だったが、兎岳が見えていた。そして、これから登る未丈ガ岳が堂々
とした姿を見せていた。
松ノ木ダオまで一旦下って樹林帯の中の登りが始まった。
しばらくすると左手に毛猛山や桧岳の毛猛山塊が見えてきた。
最後は笹原のやや急登。
登るペースが遅くなってきたが予定通り4時間で山頂に着いた。
山頂は狭いので山頂東面の草原に出て昼食とした。
只見川を挟んだ対岸に会津朝日や丸山岳が見え、眼下に田子倉湖や奥只見湖が見えて
いる。
用意した鍋を出し豚汁を作った。
この山の名物の大展望は名山が雲に隠れてみることは出来なかった。(ちょっと残
念)
記念写真はこの草原と山頂で撮った。
下山は滑りやすく何度か尻餅をついた。
素晴らしい紅葉で心が和む。
雲がだんだん下がって来て荒沢岳は見えなくなった。
前の沢の峰で未丈ガ岳を振り返る。このあたりから見る未丈は実に立派だ。
やがて下りながら時折振り返ると未丈ガ岳も雲の中に隠れていった。
沢の徒渉点で最後の休憩をとった。水辺で休むとほっとした気分になる。
最後の緩い登り返しを登り、全員元気に登山口まで戻ってきた。
ここで一部のメンバーが先に帰り、残りのメンバーで大湯温泉ユピオで汗を流した。
越後駒やその他の山の帰りの人たちで温泉は混んでいた。
最高の紅葉に恵まれて最高の山行を堪能できた。
他県から来た人たちにも越後の山の素晴らしさを味わっていただくことが出来た。
参加者の皆さんどうもありがとう。


山頂の草原での集合写真

写真はなりさんのHPへ

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