棚橋山

2000年12月17日、豊栄山岳会がんばり登山

コースタイム
釜ケ沢右岸登山口発8:12−棚橋山着11:20発12:30−14:40登山口
着

私の所属する豊栄山岳会は、例年12月に忘年会兼新人歓迎会を行い、その翌日にが
んばり登山と称して雪山登山を行う。
今年は16日の晩に、新発田市の滝谷にある下越農村婦人の家を借りて忘年会を行
い、翌日、蒜場山に登る計画だった。
16日の晩は薮山ネットの忘年会があったため、会の忘年会を出席することが出来な
かったが、翌日のがんばり登山だけは参加しようと出かけた。
早朝、メンバーが泊まっている滝谷の下越婦人の家に向かった。
メンバーは朝食の準備をしているところだった。
前日登山口の下見をしたメンバーより、蒜場山の登山口の加治川治水ダムへ続く林道
はゲートが閉まっていて入ることが出来ないようだ。そのため、急遽、馬の髪山に登
る山が変更になったことを知らされた。
登るルートを聞くと、棚橋山の東から北東に向かって延びる尾根を登って、馬の髪山
へ向かうということだった。
雪山ラッセル登山の予定だったが、どうやらこの積雪だと薮こぎ登山になりそうだ。

宿舎の後片つけを終えて当日参加のメンバーが揃ったところで登山口の釜ケ沢まで車
を移動した。
18名の大所帯である、雪山ラッセル登山の時は大人数だとラッセルの交代要員が多
いので助かるが、薮こぎ登山の場合、大人数では時間がかかることが予想された。
釜ケ沢右岸にある地形図に破線で記された道を入り、琴沢の俎倉山の登山口から延び
ている林道に出た。
積雪は足首くらい、わかんは必要ない。
しばらく林道を進み、二つ目の砂防ダムが見えると、それをめがけて下っていき、砂
防ダムを利用して、釜ケ沢の対岸に渡った。
急斜面を登り切るとそこには沢と平行に進む道があり、それをたどって上流方向に向
かっていった。周囲は杉の林だ。
目指す尾根とは違う方向だ。私は列の後尾の方なので、先頭を歩くコースリーダーに
ルートを確認できなかった。
しばらく歩いてから尾根に取付いた。地図上に325mの標高点があるピークに登っ
た。
そこから南西方向に一旦小沢を渡り、当初予定の尾根に向かって登っていた。
やはり大人数のため、進行速度は非常にゆっくりのペースだ。ただ、薮はそれほど厳
しい薮ではなかった。積雪はあったが、足首くらいの積雪で、薮が埋まるほどの積雪
はない。
杉林を抜けると周囲の展望が開けた。
俎倉山が間近に見え、その後ろには白くなった蒜場山が見えた。晴れていれば飯豊の
稜線も見えるはずだったが、雲がかかっていて見えなかった。
急登を登り切って郡界の稜線に出た。すでに11時になっている。目標の馬の髪山は
とても行ける時間ではない。
その場で相談してすぐ近くの棚橋山に目標を変更した。
私は昨年の2月に登って以来の棚橋山になった。
稜線の雪はふくらはぎくらいまでもぐる程度だ。
棚橋山山頂は杉の木が生えていて、周囲の展望は望めなかった。適当に薮を刈り払っ
てメンバー全員が座れるスペースを作った。
12月とは思えない暖かな陽気の中で、楽しく昼食を食べた。
下山はその場で協議して、三角点ピークから北へ延びる尾根を下ることにした。
三角点ピークに移動すると展望が開けた。雲がかかっていた飯豊山も、大日岳の頂上
が雲の間から頭を出しはじめた。
二王子、焼峰、蒜場山が間近にみえ、東蒲原の山や川内の山、五頭連峰など絶景が
我々の目を楽しませた。
記念写真を撮って下りはじめた。
三角点ピークからはピンクテープが小さい間隔で付けられており、鉈目がある。どう
やら道があるようだ。
580mピークで尾根が分かれるが、ピンクテープの列は西へ向かう尾根に付いてい
る。
しかし、我々は北へ向かう尾根を目指して薮の中に入っていった。
尾根ははっきりしているし、周囲の展望も見えることから迷うところはない。
しかし、大人数のため所所で後続のメンバーを待つため立ち止まった。
以前私が来た時もこの尾根を下り東赤谷の工場の所に出たが、今回は途中から枝尾根
に入り、釜ケ沢左岸で林道に出る尾根を下っていった。
標高が低くなると雪が少なくなっていき、最後は土の上の歩きになった。尾根上には
踏み跡が有った。
釜ケ沢左岸の台地で林道に出て、右岸の登り付いた所まで戻った。

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