二王子岳

2000年12月31日〜2001年1月1日
メンバー 吉田、島(豊栄山岳会)

コースタイム
12/31
南俣発−9:03二王子神社着9:20発−9:48一合目着9:57発−10:3
0二合目着10:38発−11:03一王子着12:00発−13:11定高山(独
標)着13:22発−14:30 1180m地点(六合目より少し行ったところ)
着14:40発−15:10定高山(独標)着15:15発−15:55一王子小屋
着(泊)
1/1
8:35一王子小屋発−9:30二王子神社着9:38発−10:34南俣着

二王子岳は越後平野の東側にどっしりとかまえた山である。
世紀の変わり目を山で迎えたいとかねがね思っていたが、一番回数行っている二王子
に登ることにした。
豊栄山岳会やインターネットなどを通じて同行者を募集したが、間際になって呼び掛
けたためか参加者が集まらず、結局私と豊栄山岳会の島さんと二人で登ることになっ
た。

12/31
豊栄で島さんと合流して登山口へ向かった。
この週に入ってからまとまった雪が降っていたが、前日に春を思わせるような天気に
なったためか、平野部の雪はほとんど融けてなくなっていた。
しかし、山が近づくにつれ積雪が現れはじめ、登山口までの最後の部落の南俣部落で
除雪は終了していた。
今回の登山のキーポイントの一つに、登山口の二王子神社まで車が入れるかどうかが
あったが、二王子神社のはるか手前より歩き出さねばならなくなった。
登山口に居合わせた人が前日六合目まで下越山岳会のメンバーがトレースを付けたと
いっていた。トレースはありがたく利用させて頂いた。

神社へ向かう林道を歩きはじめた。トレースが付いているが下りの人のトレースのた
め歩幅が広い、それでももぐるよりましと足跡に合わせて歩いていた。かなりの大股
だ。
表参道入口で林道から離れて、表参道を歩く。夏場なら通らない道だ。
一時間かかってようやく登山口の二王子神社に着いた。大股で歩いたためか少々ばて
気味だ。
トレースはあるものの自分の歩幅で歩くため、わかんを付けた。
冬山一泊装備が肩に重くのしかかっていた。
もう既にばてていた。12月はかなり仕事が忙しく、山行日数も少ない上、睡眠不足
も続いている。それがばてにつながったのか、トレースがあるのにこんなにばてると
は・・・。
一王子の小屋で昼食を食べた。過去何度か冬の二王子にトライしている経験から、こ
の時間に一王子にいるようでは山頂までは無理だろうと判断した。荷物をここにデポ
して荷を軽くして出かけようかと考えたが、同行の島さんはまだ時間が早いから諦め
たくないといい、私も昼食を摂って体力が回復した感じだったので、再び荷を担いで
歩き出した。
定高山手前の登り坂で既に午後1時をまわっていた。体力は回復してきた感が有った
が、時間的に山頂は諦めざるを得ないと思い、泊りの荷物をそこに置いて、荷を軽く
し、登れるところまで登る事にした。
通称独標と呼ばれている定高山の積雪表示は180cmだった。夏場は視界など望め
ないが、積雪のため越後平野が見渡せる。
トレースはそこから少し行ったところで消えていた。
六合目のまだかなり手前だった。
そこからは完全なラッセルが始まった。夏道は尾根を巻きながら緩やかに登っている
が、積雪期は危険なトラバースをするより尾根の上を歩いた方がいい、しかし、急な
ところは足場を踏み固めながら進むというところもある。
六合目の標識が木に付けてあった。何とか七合目の油こぼしまで行きたい。しかし、
雪が重いうえメンバー二人では体力の限界もある。
ちょっと見晴らしのいいピークで午後2時半をまわったので、前進を諦めた。二王子
の山頂の小屋が見え始めたところだ。その地点で高度計は1140mを指していた
が、後で地図を確認し1180m付近だと思われる。
往路を一王子小屋に向かって戻りはじめた。
一王子に着く頃には雨が降ってきた。
小屋は我々の他にも5名のパーティーが入っており、合計7名が同宿だった。真冬の
割には暖かかった。
21世紀を迎える瞬間までラジオをつけていて、カウントダウンをラジオで聞き、2
1世紀になったところで眠りについた。

1/1
昨晩の雨は夜半頃から雪に変わっていたようだ。
朝小屋の外に出てみると、雪が降っており、我々のトレースもすっかり新雪に埋もれ
ていた。
やはり登頂を諦めて下山しよう。
元日なので正月らしく朝飯は餅を食べた。
一王子からの下山は登りの苦しさがうそのように楽だった。
薮山ネットのメンバーの武田氏、羽田氏、有田氏とすれ違った。
二王子神社に着く頃には雪は止んでいた。強い冬型の気圧配置のためか、雪雲は山手
の方にかかっていて、平野部では晴れ間も見えているようだった。
表参道を歩き、林道に出て南俣集落まで戻ってきた。
山頂までは行けなかったが、世紀を股にかける登山が出来て、いい思い出になった。

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