権現山(途中撤退)

2001年1月7日、Oさん、吉田


コースタイム
6:10新潟発=7:25村松町中川原橋着7:36発−11:00鞍部着−459
mピーク往復−12:45鞍部発−13:55中川原橋着=さくらんど温泉=16:
30新潟着

権現山は川内(かわち)山塊北部の鋭鋒で、新潟市付近から眺めると背後の高い山と
重なってはっきりその姿を見ることが出来ないが、山に近づくにつれその尖った山容
が見え始める。新潟市からも条件のいい時は背後の山から浮かび上がって見ることが
出来る。
見えたり見えなかったりする山の姿から、少年の頃、勝手に幽霊山と名付けていた。

今回の山行は、インターネットでつながりをもったOさんに、雪山ラッセルの体験を
させようと思い立ち、低山で人気の少ない山で展望のいい山ということで、権現山を
選んだ。
Oさんは年末加茂市の猿毛岳で雪山を初めて体験し、今回が2度目の雪山山行となっ
た。
メンバーは私とOさんの二人である。

8時に登山口の中川原集落に入る中川原橋のたもとに集合の約束をしていたが、7時
半前に現地に着くと既にOさんが到着していた。
予定より早いが支度をして歩きはじめた。
Oさんも私も靴は長靴、ただし、手には私はピッケルだがOさんはスキー用のストッ
ク二本という装備だ。
早出川の橋を渡り、中川原の集落を通り抜けた。集落の中でわかんを早くも着用し
た。元日以来降り続いている雪のため、積雪はかなり多い。
登山道が雪に埋もれて分かり難い、適当に山に向かって進んでいった。
集落の背後は段丘になっている。そこの登りはなかなか急で早くも膝上から腰までも
ぐるラッセルになった。
段丘の上は杉林になっている。平らなところは膝下くらいまでしかもぐらない。先頭
を交代しながらゆっくりゆっくり登っていった。
小さな沢を何度か徒渉した、登山道は完全に雪の下で全く分からない。方角だけ間違
わないように進んでいった。
やがて杉林をぬけて落葉樹林帯をゆっくりゆっくり登っていった。
おおむね膝くらいのラッセルだったが、坂がきつくなるところでは腰まで埋まる。そ
の時は膝で一回踏み込んで足で2回くらい踏み固めてから前進することになる。
標高400m付近は平原になっている。右側に459mピークが見え、左側に権現山
が見えている。
平原から稜線の鞍部に出るところはかなりの急傾斜で腰までぬがりながら登った。
稜線に出たところで11時になっていた。二人の体力では山頂まではとても無理のよ
うだったので、そこで前進を諦めて昼食とすることにした。
風は弱かったが、じっとしていればすぐに冷えるため、ツェルトを張って中に潜り込
んだ。
ツェルトの中は暖かい。
昼食後、山頂は無理にしてもすぐ近くの459mピークまで登って展望を楽しもうと
いうことになった。鞍部に荷物を置いて空荷で登った。
短い距離だが、急なため厳しいラッセルだった。
459mピークの山頂からは、素晴らしい展望を得ることが出来た。
真っ白い粟ケ岳、白山、越後平野と角田山。振り返ると菅名山塊。飯豊山は雲に隠れ
て見えなかった。
写真を撮り、下山した。
鞍部で荷物を担ぎ、往路を戻った。
下山は登りの苦労がうそのように快適だ。
1時間ほどで中川原に戻ってきた。

今年の越後の冬山は低山でもたっぷり雪が積もっている。


459mピークより見た権現山

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