俎倉山

新潟県山岳協会冬山講習

2001年3月4日、新潟県山岳協会加盟団体多数

早朝6時15分頃、新発田市滝谷にある「下越農村婦人の家」に着いて、前夜より現
地入りしているメンバーと合流した。
前日はこの家で講習会と懇親会があったそうだ。
その後、東赤谷より加治川沿いに伸びる林道のゲートに移動して、皆の到着を待っ
た。
7時頃、本日のリーダーの新潟山岳会の阿部氏が到着して、全員で釜ケ沢右岸の台地
に移動した。
林道を離れる時、わかん装着。
気温は高く、空気が生暖かく感じる。空は曇り空だ。天気予報では降水確率80%と
いうことだったが、もつだろうか?
台地にてビーコンやゾンデ棒を使った雪崩埋没者の捜索訓練や実際に雪に埋もれる体
験をやった。
私は初めての体験だったので、意欲的に参加しようとしたが、ゾンデ棒はワイヤーを
止める部分が壊れてしまい、ピーコンは私が持っていたものは調子が悪く、あまり訓
練にはならなかった。
県山岳協会会長の平田氏が雪を切り出してドームを作る(名前なっていったかなぁ、
忘れました。)作業を見せてくれた。
そして、私も雪に埋没してみる体験をした。
あらかじめ掘られた穴にうつ伏せになり、上から雪がかぶせられていった。うっかり
ウエストポーチをしたままの状態だったので、腹部の圧迫がすごい。体全体に雪の圧
力を感じた。真っ暗の状態で身動きできない。
ゾンデ棒で突つかれるとなんだかほっとした気分、雪を取り除き始めたが、なかなか
動くことができなかった。
貴重な体験をさせていただいた。

実習が終了した後、俎倉山へ向かった。8時40分頃だった。
釜ケ沢右岸の林道を進み、林道が大きく右にカーブしているところから杉林の中を進
んだ。
尾根がはっきりしない広い斜面を登っていく。
378mピークを右に見ながら進み、その上で再び林道に出た。
そしてまた、林道がカーブしているのでそのまま直登し、その上で再び林道に出た。
林道をしばらく進んだ。進行方向に二つコブの形をした俎倉山が見え始めた。
地形図の林道はカーブしたところで切れているが、実際は更に進み、494mピーク
の先の鞍部で、琴沢側の斜面に抜けていた。
一般登山道のお京平の近くまで林道は伸びていた。
林道終点付近からは、稜線の最低鞍部に向けて緩い坂を登っていった。
最低鞍部手前より雨が降り始めた。天気予報は当たったようだ。
最低鞍部より稜線を東に進んだ。雨が激しくなってきたので、雨具を着用した。
登につれ雨はすぐに雪に変わった。
最後の登りは登につれ風が強く吹き始めた。
11時20分頃、俎倉山山頂に着いた。
山頂は強風と湿った雪で長居できる状況ではない。すぐに引き返した。
最低鞍部付近で昼食とした。
風が弱いのでツェルトを張らず、スコップでテーブルを作って昼食とした。
しかし、じっとしていると寒い。30分くらいの休憩で下山を開始した。
下るにつれ雪は雨に変わっていった。
下山後、自由解散となり、我々豊栄山岳会のメンバーは、月岡温泉美人の泉にて入浴
して解散となった。

初めての県山岳協会の講習の参加はなかなか有意義なものでした。

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