白根山

2001年4月15日、豊栄山岳会山行

コースタイム
8:15登山口−11:47白根山着13:35発−15:40登山口

前日、我々豊栄山岳会のパーティーは、笠堀ダムより矢筈岳を目指したが、光来出川
の渡渉ができずに撤退した。
そして、この日の朝笠堀ダムサイトでサポート隊の来るのを待っていた。
私はサポート隊リーダーの会長K氏に電話で「光明山でも登りましょう」と伝えてい
た。
サポート隊が集まり、K氏にこの日の行動を確認すると白根山に登るとのこと、私は
光明山に登るつもりだったので、ここで初めて気持ちを切り替えねばならなかった。
白根山は晩秋に登ったことがある。そして、この時いきなりコースリーダーに任命さ
れた。
ただし、あくまで今回の山行のリーダーはS氏で私はサブリーダーだったので、臨時
のリーダーということで行動させてもらった。

K氏は烏帽子山からのルートを考えていたようだったが、総勢16名の藪山山行は進行
が遅くなるのは必至なので、白根山だけを狙うことにした。
登山口の林道入り口に車を移動した。入り口には会越産業の看板がある。林道はそこ
から奥に伸びているが、鎖が張られていて奥には入れない。
支度をしているうちにもう1パーティー到着した。後から分かったが悠峰会の一行
だった。
まずは林道歩きから始まる。沢沿いの林道であるが、デブリなどはなく歩きやすいの
で少々速めに歩いた。
進行左手の尾根に地図上の破線のある尾根から登ろうと思ったが、尾根の取り付きに
は踏み跡が無い。(下山時分かったが、踏み跡は手前の伐採地にあった。)後続を
待って会長などの意見を聞くと、雪崩の心配も無いことだからもっと奥まで進めとの
ことだった。
林道の幅が狭くなり、踏み跡程度の道になると道を雪が覆うようになってきた。
ただ、急斜面の雪は落ちきっていて雪崩の心配はなかったが、トラバース時に滑る可
能性があった。
地図の破線どおりの尾根に取り付いた。以前もこのルートを歩いていて分かっていた
が、取り付き点には踏み跡があった。踏み跡を歩いて尾根の上に出て、尾根上を薮を
こいで登ろうと思ったが、踏み跡は尾根の左手をへつりながら進んでいる。藪こぎよ
りも楽そうなのである程度踏み跡を利用することにした。
少し行くと急な斜面の雪面のトラバースになり、それを越えると雪で削られたのかま
るで足場の無い斜面が目の前に現れた。これはもう尾根に上がるしかない。
潅木をかき分けながら尾根に上がる。
16名の大部隊、全員が尾根に上がるまで少々時間がかかった。
ここからは急な薮斜面の登りになった。
少し歩いては後続を待つといったペースでやはり大部隊の藪こぎはなかなか進まな
い。
それでも標高が上がってくると雪の上の歩きが多くなった。
746m地点手前よりぶな林になった。ぶな林は薮が薄く歩きやすい。
踏み跡も現れ、雪の無いところは踏み跡を利用した。
746mピークに出ると目の前に大展望が広がった。青里、矢筈、駒形、中ノ又、守
門。青空を背景に白い山々が視界を覆った。
ここからはほぼ雪の上の歩きで白根山の山頂まで歩けた。
白根山の山頂からは間近に粟ケ岳がすごい迫力で我々を圧倒した。
ここで、昼食を摂った。
天気がよく気温も高めでいい陽気だ。
沢山の食べ物が次から次へと出で来る。会山行の楽しみの瞬間だ。
昼食後、H氏より山座同定の説明があり、山頂より西へ伸びる尾根を下山した。(悠
峰のパーティーはこちらから登ってきていた。)
下山途中でピッケルによる滑落停止の訓練を行った。
先週毛石山で訓練山行をしたが、いなかったメンバーもあるので再度行った。
30分の訓練の後、下山開始。
地図上の破線の尾根を下って沢沿いの林道に下りた。
悠峰パーティーと前後しながら林道入り口に戻ってきた。
白根山は思いがけずの再訪となったが、川内下田の山々の好展望台ということを再認
識した。

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