天保山

2001年6月28日、単独

日本一高い山は誰もが知っている富士山であるが、日本一低い山は大阪の港にある天
保山だ。
MMLで何度か話題になって、大阪出張時に機会があったら行ってみたいと思ってい
た。

朝、空路大阪を目指した。
梅雨の最中であったが、新潟県を抜けると雲が切れた。
航路は松本上空を通って名古屋上空に抜けて大阪伊丹空港へ行くコースだ。
進行左手の窓側の席にからは富士山の雄姿や、煙を吐く浅間山、八ヶ岳。南アルプ
ス、中央アルプスが楽しめた。

伊丹空港に着くと、まずはビジネス。取引先へ向う。
バスと地下鉄を乗り継いで移動した。
今回は初めて行くところだったので、道に迷ってしまった。
道に迷ったら戻るのが山屋の鉄則、分かるところまで戻って親切な人に道を聞き、何
とかたどりついた。

昼頃商談を終え、昼食を食べたら、いよいよ日本一の山へ向って出発だ。
地下鉄中央線に乗り大阪港駅で下車。
手には25000分の一地形図を持っているが、コンパスは忘れてきてしまった。
日本一の山に敬意を表して、スーツでの登山となる。
大観覧車を目指して歩き出し、天保山の交差点の横断歩道を渡って右折、すぐに天保
山のある公園の入り口に着いた。
梅雨の晴れ間の日差しが強く、汗がスーツを濡らしている。
目の前に山があるが、山頂はこの山の右手奥だ。
でも、高いところに登りたいのが山屋の心情。
登って見ると、「山頂はここではありません」のなんとも親切な標識があった。
山頂は右奥の石碑の下だった。
標高4.5mの三角点と山頂の標識があった。そして、登山証明書を発行してくれる
喫茶店「山小屋」の案内図が標識についていたが、なんと、木曜日は定休日とのこ
と、今日はその木曜である。
残念ながら、登山証明書は後日郵送で申し込むことにした。
近くのベンチにアコーディオンを弾いている人がいて、日本一の山にふさわしいBG
Mの中での登頂となった。
目の前には大阪港の天保山沖の風景が広がっていた。
日本一の山を極めた満足感に浸っていると、散歩する人が、山頂を素通りしていっ
た。


天保山「山頂」の風景


こちらは日本一高い山、富士山。前衛は南アルプス。
行きの飛行機の中から。


天保山、登山認定証

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