疣岩山、三国岳、種蒔山

弥平四郎登山口〜切合

2001年7月8日、単独

コースタイム
3:30新潟市発=実川=6:40弥平四郎登山口(祓川)着6:48発−8:02
松平峠着8:10発−8:43上ノ越分岐着8:48発−8:58疣岩山通過−9:
25三国岳着10:00発−10:55切合(きりあわせ)着11:55発−12:
55三国岳通過−13:05鞍部着13:20発−13:58疣岩山着−13:47
発−14:25松平峠通過−14:35十森水場着14:45発−15:45祓川着
=鹿瀬赤湯=18:40新潟市着

この所低山が続いたので、しばらくぶりに充実した内容の山行をしたくなった。ちょ
うど日曜の天気予報はいいようである。
何処へ行こうかと前日まで悩んだが、飯豊山の実川登山口より飯豊連峰最高峰の大日
岳を目指すコースに行くことにして自宅を出た。
しかし、実川の林道のゲートに着くと、「山開き行事・・・」という看板が出てい
た。
静かな山行をするつもりで来たのに山開きに巻き込まれたくないと思い、ルートを変
更して弥平四郎登山口に向った。

登山口の駐車場には既に7台くらいの車がとまっていた。夏の時期に飯豊を目指すに
は出発時間が遅くなったが、飯豊本山まで目指さず、三国岳あたりでゆっくりして帰
ることにして歩き始めた。
登山口は駐車場のやや下方にある、まずは奥川の本流を板橋で渡って緩やかな上りが
始まった。
ぶな林の中に祓川山荘を左手に見て緩やかに登っていく。
この道は尾根の中腹を平均的な勾配で登っていく。
松平峠で尾根に出て、疣岩山に向っての急登を登る。
稜線に出ると上ノ越からの登山道が合流し木々の間から大日岳が見え始めた。
疣岩山からは飯豊本山から大日岳の稜線が目の前に広がった。
振り返ると磐梯山が見えるはずであったが、こちらの方は雲に隠れていた。
大日岳を左に見ながら緩やかなアップダウンを繰り返して、小屋のある三国岳に着い
た。
道中にはヒメサユリが沢山咲き誇り、咲き始めのニッコウキスゲやハクサンチドリ、
アカモノなどの花々が目を楽しませてくれた。
当初は三国岳でゆっくりして引き返すつもりだった。持参したビールを飲んで景色を
楽しんでいるうちに、こんないい天気の日に下山するのはもったいないという気持ち
になり、切合(きりあわせ)まで足を伸ばすことにした。
種蒔山まで来ると、飯豊に来たなあと実感させられる景色になる。
緑の高原状の地形、色とりどりの花、そして、残雪。まさに天上の楽園だ。
三国岳から一時間ほどで切合に着いた。
切合小屋には管理人がいたので、少々高いがビールを買って、小屋の裏手の高台で山
を眺めながら一人乾杯した。
食事を摂って昼寝をした。もう半袖でも寒くはない。そよ風が気持ちいい。夏山シー
ズンに入ったのだ。
いつまでも寝転がっていたかったが、下山しなければならない。重い腰を上げた。
擦り減った登山靴で来ていたので、下山は滑りやすく手間取った。
三国岳は団体が山頂や小屋を占領していたのでそのまま通過して、鞍部の雪渓の上で
休んだ。
登りの時に見えていなかった磐梯山の姿も見えていた。
疣岩山の下りで「獅子沼」という標識があったので寄り道してみた。
分岐から3分くらいで到着した。
獅子沼は小さい池塘であるが全く踏み荒されておらず、飯豊の稜線上にある池塘のか
つての姿を想像するに充分な姿であった。
上ノ越分岐より少し下ったところに「清水」の看板があり、ちょうど水筒も空になっ
たことなので水汲みに行ってみた。
ロープにしがみつきながら下るとすぐに水場はあったが、水の勢いは弱く、水筒の水
を補充することは出来なかった。
松平峠までの急な下りは擦り減った靴では歩きにくかった。おかげでかなり疲れてし
まった。
松平峠を過ぎると樹林帯の中に入っていく、登りと同じくらいのペースでゆっくり
下っていった。
祓川周辺のぶな林はぶなと混じって栃の大木が多いことに気づいた。
下山後の温泉で、湯につかれないほど腕や首が赤く日焼けしていた。
年に数回飯豊に足を踏み入れるが、その度に違った思い出ができる。
奥の深い山である。

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