焼峰山

2001年7月20日、単独

コースタイム
6:05 新潟市の自宅発=7:30滝谷登山口着7:45発−8:33ウグイス平
通過−8:47 768m地点着8:53発−9:11清水釜着9:15発−9:2
6修蔵峰通過−9:40山頂着10:00発−10:12修蔵峰通過−10:20清
水釜通過−10:47ウグイス平着10:52発−11:29登山口着=新発田温泉
あやめの湯=13:30新潟市の職場着

私は4年前、初めての登山で二王子岳に登った時、山頂から見た飯豊山に感動した。
そして、もう一度山の上から飯豊山を眺めたくなり、焼峰山に登ったのだった。
それ以来、登山にはまってしまい。現在に至っている。
いわば、焼峰山は登山を続ける決心をした山と言うことになる。

仕事の繁忙期の合間の海の日、半日しか時間はない、半日で行ってこれる山と言うこ
とで焼峰山に登ることにした。
4年前に登った時は加治川治水ダムからのルートだったので、今回は滝谷からのルー
トで登ることにした。

滝谷集落より奥に伸びる林道を行くと、やがて左手に登山口の看板がある。車は1台
くらいは停められそうであったが、「車は300m先の駐車場に停めてください。」
という道標が有り、それにしたがって奥の駐車場に停めた。
杉の植林帯を緩やかに登っていった。
やがて広葉樹の雑木林になり、ウグイス平で尾根に出るまでは、樹林帯の緩やかな登
りだった。
ウグイス平で蒜場山などの展望が開け、尾根上の急登が始まった。
それまで日陰を歩いていたが、尾根の道は日陰が少なく暑い。
地形図の768mの標高点と思われる地点で(標石はない)休憩した。
蒜場山から俎倉山などの眺めがすばらしい。しかし、直射日光が照り付けて暑かっ
た。
風化した岩場を数箇所横切ると、冷たい水が流れ出ている清水釜の水場に着いた。
水筒の水を入れ替え、喉を潤した。
やや急な登りを登ると、遭難碑のある修蔵峰に出た。山頂はもう目と鼻の先だ。
尾根の北側を巻くように登って、山頂に着いた。
山の最高点はここからもう少し先のところにあるが、ここが山頂と言うことになって
いる。
飯豊連峰は北股岳と烏帽子岳付近に雲がかかっていたが、ほぼ全容を見ることが出来
た。
間近に二王子岳、反対側に蒜場山、俎倉山。そして、裏から見る五頭連峰、眼下に内
の倉ダム、そして、その向こうに広がる越後平野と日本海。すばらしい展望だ。
たっぷり汗をかいたので、持ってきたビールは一気に飲み干した。
時間が早いので食事を摂らずに下山した。
下山途中に一人の登山者にすれ違っただけで、静かな山行をすることが出来た。
清水釜を通り過ぎたところで、動物の鳴き声が間近に聞こえた。「もしや熊か?」
と、「おーい」と声を出して恐る恐る歩を進めた。
声のする所を見ると、登山道のすぐ脇の藪の中で猿が一頭こちらを向いて吠えてい
る。目が合ったが威嚇している目つきではなかった。群れからはぐれたのか?なんと
なく悲しげな顔をしている。
でも、かまっていられないと思い、「おーい、通るぞー」と言葉は通じないと思いつ
つも、猿に声をかけた。距離は5mと離れていないだろう。
猿は私の声を聞くと登山道に飛び出して、反対側の薮に入っていった。
私が通り過ぎてから、再び登山道に出て吠えまくっていた。普段聞く猿の鳴声とは
違って、何かを訴えているような気がしたが、猿の言葉は分からない。
私の姿が見えなくなると、あきらめたのか吠えるのを止めた。追いかけてくる気配も
無い。
下山後、新発田温泉あやめの湯で汗を流して、用事を足す為に会社へ向った。

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