焼峰山、ウジノ沢

2001年8月5日、寺尾、吉田、島

コースタイム
8:12飯豊川第一ダム発−10:20左からの沢の出合い−11:35 600m
付近の合流点着(昼食)12:00発−16:55焼峰山頂着17:30発−19:
15  加治川治水ダム着

前月、裏五頭の三階滝沢で初めての沢登をした時、沢登の大変さを実感し、沢登は体
力的に無理かなと考えていた。
しかし、時が経つと都合の悪いことは忘れるようで、楽しい思い出だけがよみがえ
り、また沢に入りたくなった。
そこで、会のベテランの寺尾さんに声をかけ、どこか案内してくださいと言ったら、
焼峰のウジノ沢へ行こうということになった。
そこで、沢登用の装備を買っのにまだ経験の無い島さんを誘って、3人で行くことに
なった。

豊栄中央公民館前で集合し、私の車と寺尾さんの車2台で入渓地点へ向った。
まず、私の車を下山予定の加治川治水ダムに置き、寺尾さんの車で入経渓地点へ向っ
た。
入渓地点は飯豊川第一ダムという小さなダムの対岸になる。
必要な装備を寺尾さんに見てもらって、それらを身につけて出発した。
まずは道路からダムの堰堤に降りなければならない。
施設の中は立入禁止なので、柵に沿って下降していき、堰堤の上に立った。
ダム湖は昨夜の雨で茶色く濁っていた。対岸に渡るが、取付き点まで足場が無い。
意を決して、泥水のダム湖を泳いで渡った。
早くも全身ずぶぬれだ、その上、泥のにおいがこびりついてしまった。
沢には先行者の足跡がある。そう言えば、ダムの所に春日部ナンバーの車がとまって
いた。
歩き始めてすぐ最初の滝が現れた。直登で難なく越すが、すぐに6mくらいの滝が現
れた。
事前の寺尾さんの説明では、滝はあまりないとのことだったが、その記憶は17年前
の記憶とのこと、ちょっとあてになりそうもないようだ。
ときどき現れる滝はほぼ直登で越えていった。
私は2回目の沢登になるので、前回よりは随分余裕が出てきた。
滝に出合うと、みずから登るルートを目で追う余裕さえ出てきている。
フェルト底の足袋の感覚も慣れてきた。
ただ、初めての島さんは大変そうだった。ハーネスが無いので、確保するときは直に
縛ったが、ロープワークの知識もあまり無いようなので、その度に私が縛り方を教授
した。
ちょっとした所でもザイルを出したので、ペースはなかなかゆっくりだ。
最初に左から大きな沢が合流する地点で休憩し、現在地を確認した。
そこからしばらくして、ほんの落差2mくらいの滝だが、オーバーハングした形状の
所があり、私が踏み台になって二人を上げた。
肩を踏めば良いものをザックを踏まれてしまったので、お昼用に買った寿司がつぶれ
ないかを心配してしまった。
二人が上がった、私は二人に引っ張り上げてもらった。
寺尾さんの高度計が630mを差した所で左から沢が合流してた。
私は右が本流だと思ったが、左からの沢が水量が多いように見えたので、左の沢を本
流として進路をと取ることにした。
しかし、だいたいお昼になったので、そこで昼食にすることにした。
寿司はつぶれていなかった。よかったよかった。
昼食後、地図で現在地を確認し、あと2時間くらいで登り切るつもりで歩き出した。
その地点からは3段25mくらいの滝の登りにかかった。
割れ目を利用すれば登れそうだったので、直登したが、25m登るのに
1時間もかかってしまった。
そこから先は傾斜がきつくなり、滝が連続して現れた。
登るにつれて傾斜はますますきつくなった。
ベテランの寺尾さんは身軽にどんどん行くが、私も島さんも草付きの急斜面で立ち往
生する場面もあった。
稜線が近くなり、もうすぐだと思うがなかなか前に進まない。日も傾き始めてきた。
握力が無くなりかけてきて、なかなか思うように草木がつかめない。
その上、私の左目のコンタクトが外れてしまった。使い捨てコンタクトなので、外れ
れば装着できない。その場で捨てた。
山頂よりやや西側で稜線に出た。その部分は登山道は稜線の北側を巻いている部分
で、結局山頂まで薮をこぎ続けた。
山頂に着いたときは夕方5時近くになっていた。
ビールで乾杯して、景色を堪能したがゆっくりしてはいられない。
下山は日没と競争になった。
島さんは下山用に登山靴を用意していた。寺尾さんは下山は得意だ。
私はもともと下山は苦手な上、渓流足袋では足元が滑る、そして、左目にコンタクト
が入っていない為、左目だけ霞んでいる。
下っているうちに日が暮れた。
足元がだんだん暗くなるが、なんとか見えているうちに下山できた。
今回が2度目の沢登であったが、少し要領よく歩けるようになってきた。
草付きの急斜面の登りが相変わらず課題だか、何回か行くうちに慣れるだろう。
それにしても、長時間歩いた山行だった。


これから登るぞー、確保よろしくー。てこずった3段25mの滝で

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