角田山


小浜コース

2001年11月19日、単独

コースタイム
12:25 角田浜駐車場発−12:40 小浜登山口−13:40尾根道分岐−13 :50灯台コース分岐−14:25角田浜駐車場着

角田山は越後平野と日本海の間に位置する山で、新潟市に程近いことから手軽な山と して親しまれている。
ここ最近苦しめられてきた腰痛も回復し、万全ではないにしろ、そろそろ山に行きた くなった。角田山程度なら登っていもいいだろうと判断し、この日午後から時間が出 来たことから、登ることにした。
ガイドブックに載っているコースでは平日でも多くの登山者がいることから、あまり 知られていない小浜から登ることにした。
角田浜海水浴場の駐車場に車を止め、小浜に向かって歩き出す。
角田浜から小浜までは遊歩道があり、子供の頃は良く遊びに来たものだ。
源義経が追手から逃れるための船を隠したという言い伝えのある判官船隠しの岩を見 て、遊歩道は磯の道を進んでいく。

<判官船隠しの岩>
そして、すぐ、通行止めの看板があった。子供の頃の記憶では小浜まで通じているは ずだ。 近くの釣り人に聞いてみると波に濡れる覚悟があれば通れるとのこと、ちょっとくら い濡れたっていいさと思い、看板を無視して進んでいった。もちろん看板手前にシー サイドラインにあがる階段はある。
時折波が遊歩道を濡らす。山に登りに来たのに海の波に濡れるというのも面白い。
しかし、小浜手前で遊歩道は崩壊していて歩けないようになっていた。 波打ち際に下りて歩くという方法もあるが、ちょうどすぐ上に工事のための斜道があ り、昼休みの時間帯で工事が中断されていることから、そこに這い上がって、工事用 道路を伝ってシーサイドラインに出た。
小浜登山口は工事用の現場事務所の横にあった。 道は踏み跡程度の道だ。
入ってすぐ、右手の尾根に上がる道が分かれた。 私は谷あいの道を進んで行った。
小さな沢が流れており、道はその沢を右に左に渡りながら進んでいく。 沢を越えるところは不明瞭で、しっかり道を見極めなくていけない。
ルートファインディングに自信の無い人には不向きの道だ。
右手から枝沢が流れ込み。しばらく行くと水量が1:1 の二股があった。踏み跡は 左の沢の右側(左岸)についていた。
そして、すぐ行く手を落差4m の滝が阻んだ。 踏み跡は見当たらない。滝の手前に左から涸沢が合流していた。
踏み跡は右手の尾根に登っているような気がしたが、沢底にビニール袋が落ちてい て、どうも沢沿いに人が通った様な気がしてしまった。地形図を持ってきていればす ぐに判断できたのだが、角田山程度で地形図いらないだろうと甘い判断をしていたの で、持ってきていない。
まず、涸れ沢と滝のかかる沢の間の尾根を登ってみた。 どうも踏み跡は無い。
そして、滝のある沢を登って見た。小さなナメが続いていて、登山靴では歩きにく い。
元に戻って、涸れ沢を登って見た。少し行くと倒木が邪魔していて、その先も倒木だ らけで登りにくい。
最後に、二股の間の尾根を登って見た。 そしたら、踏み跡はあった。地形図があれば簡単に判断できたところだ。 角田山とはいえ、バカには出来ない。
しかし、踏み跡は不明瞭でかつ急な登りだ。常に木を掴んでいないと大変な道だ。こ んな道に来ると四足の動物がうらやましい。
どんどん高度を上げて行き、尾根道に出た。この道は最初に分かれた小浜からの尾根 道だろう。 振り返ると、木の葉の落ちた木々の間から青い日本海が見える。
そこから緩い登り10分くらいで灯台コースに合流した。 この日は山頂に向かう気は無かった。ビールも食料も持ってきていない。
そのまま灯 台コースを下山し始めた。 腰痛が再発するといけないので、ゆっくりとしたペースで下山した。
途中から雨が降り始めたがたいしたことは無かった。
そして、最後は角田浜の波打ち際に下りて、駐車場に戻った。
今回は角田山に登るにも、ちゃんと地形図を持っていかなくてはいけないと諭された 山行になった。


<角田岬灯台と沖に浮かぶ佐渡島>

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