二王子岳

2001年11月23日、単独

コースタイム
6:20新潟市発=7:35二王子神社着7:42発-8:40一王子着8:47発- 9:20定高山(独標)通過−10:03油こぼし着10:08発−10:42山頂着1 1:20発−11:40油こぼし通過−12:20定高山着12:25発−12:50一 王子通過−13:35二王子神社着=新発田温泉あやめの湯=15:30新潟市着

二王子岳は飯豊山前衛の山で、その頂からは飯豊山の主稜線が一望のもとに見渡すこ とが出来る。
今年は初秋から腰痛に悩まされていた。
これまでは何とかだましだまし山に行ってい たが、11月に入り、なかなか快方に向かわないので、少し山を休んで様子を見てい た。
それでも、最近だいぶ良くなってきて、4日ほど前に角田山に登って見た。
腰の痛みは出てこな かったので、この日は二王子岳に登ってみることにした。 二王子なら一番山行回数も多く、体調を見るにはちょうどいいだろう。

朝自宅を出るときは雨は降っていなかったが、向かう途中で雨が降り出した。 ただし、新発田市に入る頃には雨は降っているものの、二王子岳は山頂まで姿を見せ ていた。
登山口の二王子神社にはすでに何台かの車が止まっていた。
雨は相変わらず降っていたが、小雨だったのでそのまま歩き出した。
腰をいたわるために、意識的にゆっくりとしたペースで歩いた。
一合目を過ぎて杉林を抜ける頃には雨が本降りになったので、雨具を着た。しかし、 着るとすぐ雨はやみ雨具を脱いだ。そしたら、また降ってきたので、また着用した。 きまぐれな天気に完全に振り回されている。はっきりしてもらいたいものだ。
神子岩の前あたりから道は急になり始める。土嚢などで道が補強されている。関係者 の献身的な労力には頭が下がる。
急登を登り終えたところにまっすぐな杉の木が立っている。私はこれを苦しい急登の いい目印にしている。


<急登の最後の目印の杉>

そこからすぐで小屋のある一王子だ。少し離れたところに一王子神社があるが、今回 はその場所を通らなかった。 雨具を脱いだ。天気予報は雨のち晴れ、だんだん良くなってくると思っていた。
独標と呼ばれている定高山を過ぎると、所々雪が現れ始めた。そして、六合目あたり から登山道を雪が覆うようになって来た。今季初めての雪の感触である。
急坂の油こぼしを過ぎると、ガスの中に入っていった。 トレースはしっかりしていて迷うところは無い。それよりも、ほぼ夏道どおりに登っ ていった。


<油こぼしより登ってきた登山道を振り返る。>

トレースをはずすと時折スボッともぐるが、長靴が埋まるほどでもない。
九合目の奥の院を過ぎるとまもなく山頂だ。
濃いガスで視界は無いが、賑やかな話し声で山頂が近いことがわかった。
山頂は濃いガスで覆われていて、景色はまったく見えない。 山頂に同じ山岳会のUさんがいた。記念写真を撮って小屋に入った。


<山頂にて、偶然再会したUさんと>

Uさんは職場の仲間と一緒に登っていたようだ。毎年11月23日は二王子に登って いるらしい。この時期晴れていれば真っ白な飯豊を見ることが出来るはずなのだ。
小屋の中でUさんの鍋料理をいただいた。寒い山頂での小屋の存在はありがたく、ま た暖かい食事もまたありがたい。
小屋の中はだんだんと人が増えていった。みな体から湯気が立ち上っていた。 私は自ら持ってきたラーメンも食べたので、早々に下山の途についた。
雪の下山は自分の歩幅で歩けるので早いはずだが、まだそこまで積雪は無い。
油こぼし付近であられが降り始めた。雨具を着る。
天気予報は雨のち晴れのはずだ が、この時期の新潟の天気は気まぐれだ。 下るにつれて、あられは雨に変わった。
独標付近で晴れてきたので、雨具を脱いだ。 しかし、二合目付近でまた激しく降り出したので、雨具をまたまた着用。この雨は結 局登山口までやまなかった。
帰り道、南俣集落の近くで猿の大群と出くわした。
猿に手を振って二王子岳を後にした。

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