五頭山

2002年1月14日、がよちゃん、吉田

コースタイム
6:30新潟市発=7:15村杉奥の登山口着7:52発-10:53五ノ峰着10: 58発-11:07三ノ峰着(昼食、一ノ峰まで散歩)13:20発-16:20登山口 着=村杉温泉露天風呂=18:20新潟市着

五頭山は新潟市近郊の日帰りに手頃な山で、四季を通じてたくさんの登山者に親しま れている。
先週の宝珠山で途中撤退した後、今度は五頭山でも登ってみようかという気分にな り、宝珠山でさえ単独で登ることが出来なかったので、最近交流のあるインターネッ トの仲間に声をかけてメンバーを募った。
間際になってメールを出したせいもあるが、結局呼びかけに応じてくれたのはがよ ちゃんだけだった。ただし、ふうたさんは用事が済んでから午後から追いかけるとの 事だった。
がよちゃんの提案で、山スキーで行くことになった。 正月の燕岳の山行の時、中房までの長い林道で山スキーを初めて使った。借り物の山 スキーで革の登山靴に装着したが、傾斜のゆるい林道では何とか使うことは出来た。
でも、実際の山の斜面で使えるかどうかやって見ようとの事である。 私はスキーは2級の腕前である。しかし、6年くらいスキーをしていない上、スキー 靴でなく革の登山靴でのスキー、また、ボーゲンをすることが出来ない深雪の斜面。 こういう状況では全くの初心者といっていいだろう。

新潟市内の鳥屋野潟公園で待ち合わせをして、私の車で登山口へ向かった。実は女性 と二人の山行は初めてだったので、気を使っていた。
村杉手前の川沿いに登山口まで入ろうとしたが、こちらは除雪されていなかった。温 泉街に入ってから左折する道を入ると登山口の駐車場まで除雪されていた。
天気は快晴、大展望が期待できそうだ。
早速山スキーをつけて歩き出す。 閉鎖された五頭高原スキー場の斜面を登るコースだ。
雪は春のように硬くしまり、全くもぐらない。シールを効かせて登っていく。
慣れない山スキーのためすいすい登るというわけには行かない。 暑くなってきてオーバーズボンを脱いだ。
スキー場のリフト終点からゆるい斜面を登っていき、一旦下ると急な斜面が現われ た。 下る時のことをイメージして眺めたが、斜滑降を繰り返せば何とか降りられるだろう と、そのままスキーで登っていった。
また、一旦下って、登り返したピークの上でスキーをデポした。ここまで2時間もか かってしまった。
登山道はしっかりしたトレースがあり、全くもぐらない。壷足というよりは普通の歩 きだった。
まもなく出湯からのコースを合流して、五ノ峰に着いた。 真っ白く輝く飯豊連峰が目に飛び込んできた。 記念写真を撮って、小屋のある三ノ峰に向かった。
三ノ峰の小屋は完全に雪に埋もれていた。 以前冬に来たときも埋もれていたが、小屋のポールを目印に掘り返した記憶がある。
しかし、今回はそのポールもなく、どこに小屋があるかさえ分からなかった。
小屋はあきらめてツェルトを張って潜り込んだ。 たくさんの登山者がいた。テントを張っているもの、竪穴を掘って中に座っているも の。 でも、暖かかったので風の当たらないところに座れば寒くはなかったかもしれない。
ツェルトに入り中で火をたくとまるで温室状態。すぐに暖かくなる。 帰りのスキーのことも考えて、ビールは350ml1本に押さえた。
昼食後、空身で一ノ峰まで行って来た。 すばらしい大展望だった。真っ白く輝く飯豊連峰はすぐ目の前。その左に朝日連峰が 望めた。右に目を転ずれば、御神楽岳、その右に燧ケ岳まで見ることが出来た。そし て、さらに右に妙高山塊。最高の展望だ。
悪天候が当たり前の冬の新潟でこのような 天気の日に山に登れるのは最高のラッキーだと思う。
三ノ峰に戻って荷物を回収し、五ノ峰から少し降りたところでふうたさんに出会っ た。 とりあえず出会ったところで乾杯、すこし話し込む。 ふうたさんは五ノ峰を往復することにし、我々はどうせ山スキーでもたもたしている から先に下った。
案の定もたもた下っているところでふうたさんに追いつかれた。 気温が上がったためか雪は緩んでもぐるようになって来た。
登山靴のように足首が自由な靴でのスキー操作はやはり難しかった。斜滑降とキック ターンを繰り返して下ったが、転んでばかりいてなかなか進まない。
がよちゃんはそれでも山スキー暦4年ということもあって、すいすいとは行かないが 私よりも上手に下っていく。彼女もプラブーツ(登山用)にスキーをつけている。 歩いて下るふうたさんの方が断然早く下って行った。
スキー場跡に来ると一安心だが、相変わらずバランスが悪く転んでばかりいた。
ふうたさんとがよちゃんはかつての上級者コースを下って行ったが、私は下りれる自 信がなかったので、かつての林間コースを進んだ。
途中まで快適に下っていった。しかし、いきなりコースが途切れた。 沢が林道を削っていたのだ。閉鎖されてから10年以上たつとこのようになるものな のか。 スキーをはずしてワカンに履き替え、藪斜面を下って行った。スキーを持ちながらの 藪斜面の下りは大変だった。
ようやく藪斜面を抜けてスキーを履き、心配顔のがよちゃんとふうたさんに再び合流 して、駐車場まで戻ってきた。
スキー2級の腕など大自然の中では役に立たないことがよく分かった。
今度は昔流行ったリアエントリーのスキー靴があるので、その靴を使って歩けるか どうか試してみよう。
これで歩ければ、登山靴でのスキーよりも操作しやすいだろう。 でも、山スキーをマスターすれば、借り物のスキーではなく、自分のものが欲しくな るだろうなと思った。

白く輝く飯豊連峰 御神楽岳と川内の山々、かすかに燧ケ岳が見えるのだが・・ 一ノ峰から三ノ峰、五ノ峰を振り返る


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