大蔵山、菅名岳

2002年1月20日、豊栄山岳会冬山技術山行17名

コースタイム
6:30 新潟市発=7:30大蔵山登山口駐車場着8:00発-8:33尾根取り 付き地点着8:45発-9:40尾根分岐(4合目)着9:50発-10:55大蔵山 着12:45発-14:13菅名岳-15:03椿平- 16:20登山口駐車場着=馬下保養センター=19:00新潟市着

私の所属する会の冬山技術山行で大蔵山に行くことになった。
読図やラッセルなどの訓練の予定だが、このところの暖かさで山の雪が締まり、ラッ セルしないで登れるのではないかと思った。 その上、大蔵山は最近では人気の山である、読図しながら登るには多くの人が歩いて トレーが出来ていることも予想された。
五泉市の大蔵山の登山口で豊栄から来るメンバーと合流した。 リーダーO氏のもと総勢17名の大部隊である。
登るルートを確認後、M氏を先頭に歩き始めた。 尾根コースを分けて、沢コースの奥の尾根を登るルートをとった。
パーティーがばらけて長くなり、リーダーのO氏から、訓練山行なのだから、所々で 読図の講義をしながら進むので少し待てと声がかかった。
しかし、先頭のM氏は夕方 宴会があるらしく時間が気になるのか先にどんどん進んでいった。
尾根の取り付きで地形図で現在地確認。地形図には記載はないが林道は取り付き点ま で延びている。ここでわかんを付けた。
杉林の急登を登る。下のほうは雪が少なかったが、登るにつれて雪は多くなる。
標識 の布の付け方も講義の中にあるので、私は杉林を抜けたところにひとつ付け、傾斜が ゆるくなる手前でひとつ付けた。 O氏の講義ではこのようなつけ方がいいとのことだった。
普段から雪山、藪山などこ なしているので自然とつけ方が身に付いたのだろう。 しかし、結局菅名までの縦走になったので、下山時に回収は出来なかった。
4合目で尾根コースと合流する。尾根の分岐点では標識布の存在は重要である。分岐 の尾根上にひとつ付け、そこから見える範囲で下山する尾根(登ってきた尾根)の方 向につけ、尾根の形状がはっきりするところまで数箇所つける。セオリー通りに布を 付けたが、ここでは講義はなかった。ちなみに私の布の色はオレンジ色だ。この色な ら遠くからもよく見える。
尾根に出ると登りは緩やかになってきた。
登るにつれてぶなの枝に霧氷が付き、日の 光に照らされてプリズムのように七色に輝いてきれいだ。それも登るにつれてえびの 尻尾が大きくなっていった。
わかんはつけているが、春のように硬く締まった雪の上に昨日降った雪が積もってい るだけで全くもぐらない。多くの登山者が登っていたが、わかんをつけているパー ティーは居なかった。
山頂が近づくにつれて風が強くなり始めた。普段と違い山を越えてくる南東の風だ。
大蔵山山頂からは絶景が広がった。白く輝く飯豊連峰。粟ケ岳をはじめとする川内の 山々。北の方には鳥海山や月山まで見渡せた。
最初小休止して先に進むとのことだったが、その後、ここで昼食とリーダーの指示が 変わった。
テントを張るもの、ツェルトを張るものも居たが、私はO氏らとともに屋外にスコッ プでテーブルを作り、その雪で雪の壁を作ってそこで食事とした。
天気がよくて気持ちよかったが、やはり寒かった。
昼食後、菅名岳へ縦走することになり、縦走路を歩き始めた。 また、M氏が数名のメンバーを引き連れて先に行ってしまった。 急ぐ気持ちは分かるが、一緒に行動してもらいたいものである。
ピークごとに地形図とコンパスを使って進行方向を確認する実習を行った。
三五郎からはすばらしい大展望が見渡せた。
デジカメで写真を取りまくっていたが、 この頃メモリーがいっぱいだったようで、大蔵山山頂からあとの写真は写ってはいな かった。(残念)デジカメのモニターは明るい屋外だと見えにくいのだ。
菅名の山頂で再び記念写真を撮る。M氏たちは風の当たらないところで待っていた。
あとは丸山尾根の下山である。会の諸先輩から「吉田、転ばなくなったな」と言われ る。ここのところ毎回のように言われている。いつになったら言われなくなるのだろ うか。
椿平で沢のほうに降りる。そして、沢沿いを下っていった。
林道に出ると除雪されていた。車両は通行止めであるが、先週の胴腹清水の酒の仕込 み水の水汲みのために除雪されたのだろう。 仲間としゃべりながら歩く林道は長く感じない。
大蔵山方向の林道と合流して、やがて駐車場に着いた。
帰りに馬下保養所の温泉で体を温めて解散となった。
大寒の日にもかかわらず、すばらしい天候でよかったが。この冬は暖冬だと思った山 行だった。


霧氷のついたブナ林を登る 大蔵山山頂付近から越後平野を振り返る
大蔵山山頂からみた飯豊連峰 縦走路を行く


新潟県下越の山の目次へ戻る


ホームへ戻る

inserted by FC2 system