守門岳(大岳)
雪まみれツアー

2002年2月2日〜3日、ヒロタン、がよちゃん、Kさん、ある×さん、えび太さん、吉田

コースタイム
2/2
5:00新潟市発=6:00加茂市=7:15二分奥除雪終了地点着8:15発-1 1:50保久礼(ほっきゅうれ)着13:20発-14:50大岳着15:10発-1 5:40保久礼着(小屋泊)
2/3
8:45保久礼発-10:30大岳着10:50発-(弱層テストの講習)-12:1 5保久礼着14:20発-16:00二分奥除雪終了地点着=守門温泉青雲館=19 :00加茂市=20:15新潟市着

山仲間のヒロタンから「雪まみれツアー」と銘打った守門岳の山行の話があった。就 職活動がうまくいかず、気分転換をしたい私にとって、地元の山での金のかからない 泊りがけの山行は大歓迎だ。早くから参加する意思を伝えてあった。
正月以来借りている山スキーで行こうと、この日にあわせて練習していた。なんとか へっぴり腰ながらもターンができるようになり、気合を入れてその日を迎えた。

メンバーは総勢6名、山スキー5名わかん1名。
私は加茂市でえび太さんと合流して、登山口の守門村二分集落の奥の除雪終了地点へ 向かった。 この場所は昨年4月のオフ会登山の時に前夜祭を行った思い出深い場所である。 積雪は2mくらい、厳冬期の守門にしては少ないようだ。
集合予定の8時を若干過ぎて、ヒロタン一行がやってきた。 初めての人に挨拶を交わす。
出発準備している間に、大白川で山荘をやっている龍さんが鉄砲を担いでやってき た。 飛び入り参加かと思いきや、この日はこの辺りで猟をするらしい。
龍さんと別れ、林道を歩き始めた。ただ独りわかんのえび太さんは先行するスキー隊 のトレースを辿って歩いていたが、やはりスキーに比べるともぐるので差がついてし まった。
所々で休憩を入れながら登っていった。
大平橋を渡り林道をショートカットして、その後大平へ行く林道を離れて尾根に取り 付いた。 尾根を登って用水路に出たところで用水路を北に進み、小沢に出た所で沢筋に進み、 適当なところで左手の尾根を登り、保久礼に続く尾根を進んだ。
天気は気持ちのいい晴れ、進行方向に目指す守門岳が優雅な姿を見せている。そし て、右手に桧岳、未丈ガ岳、駒ケ岳、八海山などの山々が見えていた。
もぐることの少ない山スキーは快適に登っていった。
コンクリート製の保久礼小屋は1階部分が雪で埋まり2階の入り口も雪に隠れてい た。 私はとりあえず、わかん歩きで苦労しているえび太さんを迎えにわかんを手にスキー で戻った。
長峰付近でえび太さんに合流、今度はスキーを引きずってわかんで歩いて えび太さんの歩行を楽にしてあげた。
小屋での簡単な昼食の後、天気が良いので少し登ってみようと空身で登りはじめた。 わかんのえび太さんは小屋の周りで写真を撮っているという。我々も途中で引き返す のだろうと思っていたが、大岳の山頂まで行ってしまった。
山頂手前に大きなシュカ ブラができていて、山スキー初心者の私は不安だったが、先行するアル×さんは行こ う行こうと皆を大岳まで導いてしまった。
山頂に設置してある鐘の柱の頭部が出ていて、山頂だと分かった。ここから先は巨大 な雪庇の上だ。絶景を堪能したいが、危険だから先へはいけない。稜線上の他のピー クにできた雪庇を見てもその大きさは想像がつく。
さて次はいよいよ滑降開始だ。森 林限界の上は雪が波打っていて少々怖かったが、樹林帯に入ると雪の表面のでこぼこ がなく思うように滑ることができた。ぶな林の中を滑る醍醐味は最高のものだった。
そして、雪に囲まれた山小屋の夜は山の中とは思えない豪華な食事と大量の酒で楽し い夜となった。
食当のがよちゃんの腕前は確かなもので、その上に皆が持ち寄った肴はまるで山の中 とは思えないご馳走だった。

夜中に激しい不快感で目が覚めた。どうやら飲みすぎたらしい、2度ほど吐き、激し い頭痛と共に寝ていた。飲みすぎたようだ。
朝目が覚めても気分はすっきりしない。しかし、今日も大岳までは行きたい。 なんとか朝食の雑炊を腹に入れて歩き出した。
みなのペースが速く感じる。一人遅れながら付いていった。
森林限界を抜けた辺りからガスに覆われた。視界は10mないだろう。標識旗を所々立 てながら進んでいった。
山頂付近の視界は5mくらいだった。 しかし、風は全くない。厳冬期の守門とは思えない暖かい山頂だ。 しっかりビールで乾杯し山頂を堪能した。
体調が悪くて気分が萎えていたせいもあるのか、前日より思うようにスキーが回せな い。腰が引けているのが分かるのだが、体を前にという気力が出てこない。やはり体 調が悪いとうまくいかないものなのだ。
森林限界付近の斜面でアル×さんが弱層テストの講習をしてくれた。 しかし、日本一の豪雪地帯にある山、そんなに簡単に霜ザラメ層が出てこない。適当 に掘り下げたところで霜ザラメ層が出てこないまま実演してくれた。
保久礼小屋に戻って昼食を食べ、下山開始だ。 この頃には気分も戻っていた。
気分が戻ればスキーは快適、うるさい藪もすいすい切 り抜ける。わかんのえび太さんも下りは快適だ。
がよちゃんが疲れているのか遅れ気味だ。途中待ち合わせ場所に指定されていたとこ ろでしばらく待つ。時々声がするがなかなか近づかない。わかんのえび太さんは先に 下っていった。
全員が揃ったところで藪のうるさい斜面を木をかわしながら下っていった。
急斜面を下って林道に出て、林道をショートカットすれば、最後は林道歩きだ。ヒー ルフリーにしてゆるい下りの林道を下っていった。
除雪終了地点に着くと先行していたえび太さんが待っていた。
お風呂が新しくなった守門温泉青雲館で汗を流して解散となった。
絶景の中の滑降、ブナ林の中の滑りと山スキーの醍醐味を味わい、雪まみれ+酒まみ れになった2日間だった。


大岳斜面の滑り 登る途中から見た守門岳 大岳北方の雪庇

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