マンダロク山(途中撤退)

2002年2月26日、単独

コースタイム
6:30新潟市発=7:45三川村五十島奥除雪終了地点(沼越峠、自然の森分岐 点)着8:00発-9:05林道終点着9:15発-9:47 470mピーク着9: 53発-11:07 690m地点着(撤退決意、昼食)11:50発-12:30  470mピーク着12:37発-12:47林道終点通過-13:15除雪終了地点着 =馬下保養センター=15:30新潟市着

2月下旬だというのに新潟市では最高気温が10度を超える日が続き、平野部の雪は 全く消えてしまった。まるで季節の進むのが1ヶ月早いかのようである。
残雪期は川内山塊攻略のシーズンだ。
2月下旬は本来ならまだ厳冬期で、険しい山々が多い川内山塊へはまだ足を踏み入れ られない。しかし、こう暖かい日が続いては、そろそろ足を踏み入れてもいいかと思 い、とりあえず山塊の端の山であるマンダロク山を目指すことにした。

49号線から分かれ五十島橋を渡り、五十島の集落を通り抜け、沼越峠と自然の森の 分岐点で除雪は終了していた。 そこに車を置き、山スキーを履いて歩き出した。
この山スキーは山仲間からの借り物 で、3月いっぱいは私に貸してくれることになっている。この間は山スキーを利用で きる山にどんどん行きたいものだ。
五十母川の橋を渡り、左に分かれる林道を進む。
所々雪がないところがあり、その部分はスキーをはずして歩いた。
雪のついている法面の下を通過するときは、雪崩の発生に注意して上を見ながら進ん でいった。
広い植林帯に入るとまもなく林道終点だ。 スキーを履いたまま尾根に取り付いて登っていった。
454.8mの三角点の上のピークまでは尾根幅は広かったが、そこから先は尾根が 痩せ、急な登りもあるのでスキーをはずした。スキーはそこにデポして行った。
急な登りはキックステップで登っていった。気温が上がって雪が緩み始め蹴り込んだ 足はしっかり雪に食い込んだ。
しかし、所々もぐるところがあり、途中でわかんを装 着した。 だが、わかんを着けるとキックステップはやりにくい、再びはずした。
登るにつれて稜線上の雪庇が大きくなってきた。崩れると怖いので木の生えていると ころを選んで通過していったが、トラバース気味に歩かねばならず、ピッケルが欲し い場面になってきた。
私はまだ深い雪の歩きの登りを想像していたので、ピッケルは持ってきていなかった。
標高690m付近まで登ってきたとき、正面に急な傾斜の雪庇が現れ、その上部の雪 庇はこちらを向いてついている。
雪庇の基部をトラバース気味に登ろうにもストック では確保が出来ない。ピッケルがあれば足場を作りながら、ピッケルを雪面に刺して 登れるのだが、そのピッケルが無い。
雪庇の基部に生えている木を足場に登ろうと試してみたが、最初に足を乗せた木が折 れてしまい、その方法もあきらめた。
仕方ない引き返すことにしよう。山頂は目前なのに残念だが、ピッケルを忘れたのだ からしようがない。 ちょうどその下の部分はテラス状になっていたので、そこで昼食にした。
空は曇り空だが、なかなかいい展望が広がっている。裏側から見る菅名山塊、横から 見る五頭山塊、その向こうに二王子岳。そして、すぐ近くには日本平山。ツェルトに 入らなくても寒くない。雪の上で食事にした。
雪山の下りは早い。急な所は慎重に通過したが、すたこらさっさと下っていく。 雪が緩んできて、さすがにもぐるのでわかんを着けた。
470mピークでスキーを履き、そこからは更に快適に下っていった。 立木をポールに見立ててすいすい下っていく。もぐらないので小回りもやりやすい。
あっという間に林道に出て、林道も雪の無いところはスキーをはずしたが、こがなく ても下って行けた。やはりスキーは快適だ。
快適な速度で除雪終了地点に戻ってきた。 2月下旬にして春山シーズンが始まったことを感じた山行だった。

撤退を決意した雪庇、先端部分は今にも崩れそうだ。
ピッケルがあれば右側ぎりぎりの部分に足場を作って
通過できたと思う。
しかし、上のこちらを向いている雪庇をどうやって登れ
ばいいかも問題だ。
裏から見た菅名山塊。
左から三五郎山、菅名岳、鳴沢峰。

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