浅草岳

ムジナ沢コース

2002年3月23日、豊栄山岳会月例山行、9名


コースタイム
8:55ムジナ沢出合発-11:35滝-11:50 1180m地点(二股付近)着 (昼食)12:50発-14:10 前岳直下1520m付近着(悪天候のため撤 退)14:30発-16:25ムジナ沢出合(幕営)

浅草岳は夏場は林道が標高の高いところまで伸び、初心者でも気軽に登られる山とし て人気が高い。 また、冬は豊富な積雪となだらかな斜面が山スキー愛好者に人気である。
我々豊栄山岳会の3月の月例山行は、浅草岳と守門岳を麓で1泊して1日1山ずつ登 るという贅沢な計画で行われた。
私も今年から始めた山スキーを楽しむべく参加させてもらった。

いつものように鳥屋野潟公園で私をピックアップしてもらい、入山口の入広瀬村五味 沢へ向かった。
ムジナ沢にかかる橋のたもとに車を置き沢沿いに歩き出した。
今日のメンバーは9名。リーダーは寺尾さん、サブリーダーは大桃さんという信頼の 置ける両氏なので、安心してついていける。
私とこの両氏がスキーであとのメンバー は壷足だ。
天気は曇りで時々小雪の舞う天候だった。
入渓地点付近は沢の水が流れ所々スノーブリッジがかかっていた。沢を右に左に渡り ながら、安全で歩きやすいところを見極めながら登っていった。
しばらくして、沢は完全に雪に埋まり常に沢通しに歩くことが出来るようになった。
山スキーでの登りは快適なはずだったが、シールに雪がくっつき辛い歩行となった。
地図上にも記載されている滝は頭の部分が出ていた。右側(左岸)の斜面を高巻い た。
標高1180m付近の二股付近の小さな雪庇の横に簡単な雪洞を掘り、昼食とした。 滑らないスキーでのシール歩行に疲れていたし、腹も減っていたので助かった。
昼食後、二股を左に取って登っていった。斜面が急になり、アイスバーンになってき た。シールでの登行で充分登れるが、低木が雪の上に顔を出しているので木を避けな がらの登行となった。
ここまで来ると壷足組の方が早く歩ける。 ガスが濃くなり始めた。
前岳よりやや下がったところで稜線に出た。視界は5mあるかないかという所だろ う。前を行く人の姿さえも見えない。 やや広いところで立ち止まった。
この状態では雪庇さえも分からず危険ということになり、下山することになった。場 所は前岳直下の1520m付近だろう。
下山はスキーは快適だ。登りの辛い分を下りで取り返すといった感じだ。 アイスバーンの上にうっすらと新雪が積もり、斜度もそこそこあって快適なバーン だ。
私は登山靴にスキーをつけているのでバランスを崩さないように抱え込みターン で中パラを繰り返しながら滑った。
しかし、視界が悪いことからパーティーがばらけないように注意して滑った。
ある程度高度が下がれば視界も広がる。しかし、雪はザラメの上に湿った新雪が積 もった状態になり、滑りは重たくなった。
滝の部分と下流の水が流れている部分だけコースを注意した。
天気が悪くて視界が利かなかったのは残念だったが、山スキーを楽しむことが出来 て、楽しい山行になった。
ムジナ沢出合に戻ると、日帰り組の4名と別れて、我々泊まり組は橋の下にテントを 張って幕営の準備に入った。 そして、この晩から参加するメンバーと合流してテントの中で鍋を囲み、楽しい一夜 となった。



<木の周りには大きな穴があく。春の山の風景だ>

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