守門岳

下黒姫沢コース

2002年3月24日、豊栄山岳会月例山行、総勢13名


コースタイム
7:10ムジナ沢出合発-11:35 稜線着(昼食)12:53発-13:12駒の 神-13:43袴腰着14:00発-14:20駒の神-14:30昼食の場所着14 :40発-15:20ムジナ沢出合着

守門岳は越後平野の各所からきれいな姿を見ることが出来る。 特に雪をいただいた姿は素晴らしい。
私にとってはこの冬3度目の守門になった。
幕営地のムジナ沢の橋の下をくぐるところから山行は始まる。この日は下黒姫沢を詰 めて守門に登る計画だ。 メンバーは前日からの泊まりのメンバーが11名、この日だけ参加のメンバーが2 名。総勢13名の大部隊だ。
前日から降っていた雪も上がり、悪天候を予想していた だけに、曇り空ながらもに上々の気分での出発となった。
サブリーダーの大桃さんに率いられてわかん隊が先に歩き始めた。この日もスキーは リーダーの寺尾さんとサブリーダーの大桃さん、そして、私の3名だけで、その他は わかん歩行部隊だ。
当日参加の2名は我々の出発後に到着、出来上がったトレースを 使って追いかけるという予定になっていた。
ムジナ沢にかかる橋をくぐったあと、林道に沿って破間川の橋を渡り、下黒姫沢右岸 の高台に付けられた林道を進んでいった。
歩き始めてすぐまたシールに雪がくっつき始めた。 前日新雪が降ったため、スキーの下は完全に団子状態だ。スキーの機動力を活かして 先行するわかん隊にすぐに追いつくつもりだったが、なかなか追いつかない。
林道終点より下黒姫沢に入る。沢は完全に雪がつまり沢通しに歩ける状態だ。
歩き始めて1時間くらいしてようやく待ってくれていたわかん隊に追いついた。
それからもシールに雪がついた状態で我慢の歩行が続いた。斜度が急になるとますます 辛い。
沢上部に近づくとガスの中の歩行となった。 急な登りになるとまっすぐ登れるわかん隊が早い。 後ろから大桃さんがコースを指示するが、ある小尾根に上がったとき、わかん隊はも くもくとまっすぐにその尾根を登っていった。ジグザクに登るスキー隊は遅れ気味 だ。 上へ上へ登ればいつかは山頂に着くかもしれないが、どうせなら楽なコースを取りた いものだ。 途中で尾根を上り詰めてもうまいコース取りじゃないことに気づき、右下に見える広 場状の所に向かい、そこから稜線めがけて登り始めた。
ここで後発の2名が追いつき、総勢13名のパーティーとなった。 だんだんとガスが晴れてきて視界が利いてきた。 しかし、稜線に出たときはガスの中に入っていた。
危険な雪庇があると考えられる稜線上をガスの中進むのは危険と判断し、取り敢えず 昼食を摂って天候の回復を待つことにした。
昼食を摂り始めてまもなく、ガスが晴れて大展望が広がった。春霞がかかっていて遠 くの山はぼんやりとしか見えないが、素晴らしい展望だ。 すぐそばに守門の主峰袴岳や袴腰が白く輝いている。
ゆっくり昼食を摂ってくつろいでいる場合じゃない。 袴腰まででも行かなくては。
ピッケルを手に稜線を歩き出した。
雪と風が作り出した造形は雄大で美しく、春の日差しに照らされて白く輝いていた。
袴腰からは大展望が待っていた。山頂の袴岳までは時間的には厳しくて行けなかった が、山頂とほぼ同じくらいの高さの袴腰に立てば守門に登ったも同然だ。
間近に前日登った浅草岳が見え、その右に毛猛山塊、越後三山。そして、すぐ近くに は登山者がいるのが見える山頂の袴岳。声をかければ届きそうな距離だ。雪庇の張り 出した青雲岳〜大岳の稜線も見える。素晴らしい展望だ。
記念写真を撮って袴腰を後にした。
昼食を摂ったところからはスキーでの滑降だ。
最初の大斜面は大きなパラレルで気持ちよく滑れた。緩み始めたアイスバーンの上に 新雪が積もって気持ちがいい。 しかし、下り始めてまもなく、雪がちらつき始め、ガスが出始めた。ちょうど我々が 袴腰を往復した時間が天気のベストタイムだったようだ。
ある程度下るとターンなんかしていられない。斜度がゆるいのでほぼ直滑降だ。 最後近くになると、こがなくては進まないくらいになっていた。でも、湿った雪が顔に 当たって冷たかったからスピードが出なくて良かったかもしれない。
林道は適度な斜度があり滑って下れた。
破間川の橋を渡り、ムジナ沢の橋をくぐり、道路の上に出て山行はピリオドとなっ た。
普段見ることの出来ない角度から見た守門岳。白く輝く姿は私の胸に深く刻み込まれ た。


袴岳(左)と袴腰 袴腰に向かう
袴腰より袴岳を望む 袴腰での記念写真


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