守門岳(大岳)
2002年7月14日、単独
コースタイム
7:50保久礼発-8:15キビタキ清水-9:55不動平-天狗岩屋清水往復-9:15大岳着(網張偵察)10:10発-10:47キビタキ清水-11:03保久礼着
守門岳は越後平野の各所から望むことが出来、広く県民に親しまれている山である。
この日は、天気予報が数日前から雨模様だったので、雨が降っても心配なく登れる山ということで守門岳を選んだ。ついでに、今年中に行こうと計画している吉ケ平からの登山ルートの合流点の網張付近の偵察もかねて行くことにした。
朝方雨が降っていたが、登山口の保久礼(ほっきゅうれい)に着く頃は雨も上がった。曇り空ながらも視界はいい。
雪のない時期に守門に登るのは久しぶりである。保久礼の清水で喉を潤して出発した。
登山道は階段が設置してある。えぐれた登山道に設置してある階段はまるでダムのように水を貯めていた。よって階段の内側には足を置くことが出来ず、丸太状の階段に足を乗せながら歩いていた。
キビタキ清水で喉を潤した。山の水は旨い。
少々回り道だがキビタキ小屋を見に行った。しっかりした作りの小屋で詰めれば10人くらいは寝られるだろう。しかし、扉が壊れたのか無くなっていた。
樹林帯の中を黙々と登っていく。気温が上がり汗が噴出す。
不動平を過ぎると、「天狗岩屋清水」の標識があった。ちょっと寄って見る事にした。
水平に近い道を少し歩いたところに岩屋はあった。清水はまだ先のようである。登山道から3分で清水に着いた。水量豊富なおいしい水だった。
そこから間もなく大岳に着いた。大きな鐘が吊るしてあった。袴岳方向に少し行ったところからの展望が素晴らしかった。越後三山や燧ケ岳、会津の山々や川内山塊が雲のデコレーションをつけて並んでいる。
今日の目的は網張から吉ケ平への下降路の偵察だ。
かつて八十里越の宿場町だった吉ガ平から守門に登る登山道があった。しかし、随分前に廃道になったようだ。私は昨年の秋、そのルートより守門に登ろうと歩いたが、数箇所で道に迷い、火口壁直下の天狗の田の上で撤退したのだ。
大崩沢方向を時折見ながら網張へ下っていった。よく見ると網張の付近だけは絶壁が無いようである。
網張に着いてみると下る踏み跡があった。踏み跡はすぐ近くの小さい草原で消えていた。草原の下が沢の源頭になっていた。踏み跡はその沢の源頭に水を求めに行くものだったのだろう。逆に登るときはこの沢を使えば登れそうだ。
再び大岳に登り返して食事とした。天気が崩れる前は遠くの山が良く見える。素晴らしい景色で袴岳まで足を伸ばしたいところだが、午後から用事があるため下山しなければならなかった。
往路を下ると数人の登山者とすれ違った。手軽なコースの割には登山者はそう多くは無いようである。
下山後、思いは吉ケ平コースへと飛んでいた。今年の秋にはぜひチャレンジしたいものである。