日尊の倉山、狢ケ森山

2002年9月29日、豊栄山岳会山行、7名

コースタイム
10:30峰越林道県境発-11:25日尊の倉山着12:10発-12:56林道着 =車で移動=13:20狢ケ森山登山道入口発-13:55狢ケ森山着14:20発- 前衛ピークで20分停滞-15:10登山道入口着

私の所属する豊栄山岳会は毎年9月に五頭山麓のキャンプ場で月見の会が催される。 ただ、月見というタイトルが付いているが、実際は月は関係なく、焚き火を囲んで飲 むのが主題のようだ。
そして、翌日は近くの簡単な山に登るのが恒例となっている。 ただどこの山に登るかは当日にならないと分からない。
今年も五頭山麓のどんぐりの森で月見の会が開催された。

月見の会当日はいろいろ用事があり、明るいうちに会場に着きたかったが、私が着い たのは午後7時頃だった。少し離れたスキー場跡の駐車場まで皆の歓声が響いてい た。
心配していた雨も降らず、宴は盛大に進行していった。
夜半頃、タープ変わりに張ってあったシートの下で眠った。焚き火を炊いているで暖 かく、シュラフは用意していったが、シュラフにもぐることはなかった。
しかし、夜中に雨が降り、とても寝ていられず、車に移動して寝る事になった。
翌朝ゆっくりと目を覚まし、朝食を摂り、どこの山に行くかという話になったとき、 私がリーダーに指名された。私自身こういうこともあろうかと、周辺の2万5千図は 車に積んできてあった。
二日酔いでも楽に登れて楽しい山ということで、日尊の倉山に向かうことにした。 この山なら登りに1時間とかからない。そして、私自身登ったことがないので楽しみ だ。もし時間に余裕があれば狢ケ森山にも行こうと思った。 ただ、登山口まで通じる林道は悪路で、そこの通過で気分が悪くはならないだろうか という不安材料がある。

宝珠山草水登山口にあるコインスナックまで移動して、そこで車2台に分乗して上川 村を目指した。 数日前に購入したばかりの私のワゴン車がこの日始めて山へのアプローチに活躍し た。
上川村室谷より林道に入る。なかなかの悪路で運転も大変だ。
ようやく日尊の倉山の入口の県境の峠に着いた。
峠からはしっかりした踏み跡が伸び ていた。 まずは笹薮の中の道だ。私が先頭で歩き出す。背丈以上の笹薮に進行方向が分からず 迷いそうになるが、後方より指示があり踏み跡に戻った。
道は稜線よりやや新潟県側につけられている。ブナ林の中の道なので、踏み跡はやや 不明瞭な所もあるが藪は薄い。ただ、稜線を歩かず周囲の展望もないので現在地を特 定しにくかった。
急な坂を登って稜線に出ると間もなく山頂に着いた。ただ、最初はうっかり通り過ぎ てしまった。どうも下っているようだということで気づき引き返して最高点付近を探 したら、藪の中に三角点があった。
近くの藪の無いところに腰を下ろして昼食とした。
山付近も見事なブナ林の中だ。見事な林もいいが、おかげで展望は何もない。でも、 短い歩行で深山の雰囲気はたっぷり味わえる山だ。
下山は往路を戻った。獣道や水の流れた跡などが踏み跡に見えたりして分かりづらい 箇所もある。道をはずさないように見極めながら先頭を歩いた。
途中で見事なブナハ リダケを見つけ、土産に持って帰った。

峠に戻ると一団体がきのこ汁を作っていた。我々もご相伴にあづかった。とてもおい しかった。
車で一旦新潟県側に戻り、狢ケ森山に向かった。 狢ケ森山は5年前に一度登ったことがある。 登山口は焚き火跡のある広場が目印だ。
踏み跡は日尊の倉山よりはしっかりしているが、始終背丈を越える笹薮が続いた。
稜線に出るとすぐ前衛ピークに出る。こちらのほうは展望は雄大だ。足を止めたくな るが休まずに山頂である次のピークに向かった。
山頂には一等三角点があり周囲は畳6畳分くらい土が出ている。一等三角点というこ ともあり、日尊の倉山より登山者が多いのだろう。
会津側の山々の展望が広がった。
間近の御神楽岳、笠倉山、鍋倉山。そして、やや離 れて志津倉山。博士山は雲に隠れていた。
展望を楽しんだ後、前衛ピークに戻り越後側の展望を楽しんだ。 矢筈岳、粟ケ岳、五剣谷岳などの川内の山々。その左に守門岳、浅草岳がひときわ 堂々として見え、その奥に越後三山や荒沢岳、平ガ岳が見えた。ただ、燧ケ岳は雲に 隠れていた。
展望のいい山だ。林道からわずか30分くらいで素晴らしい展望にありつけるのだ。
前衛ピークで20分ほど展望を楽しんだ後、下山した。
日尊の倉山も狢ケ森山も林道があるおかげで簡単に登れるが、それぞれ個性のあるい い山だと思った。

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