守門岳

(二分ルート、途中撤退)

コースタイム
5:20新潟市発=7:10二口登山口着7:20発-8:00護人清水着8:05発-9:25谷内平-10:55標高920m付近着11:25発-12:12護人清水-12:30二口登山口着=守門温泉青雲荘=16:00新潟市着

 守門岳が雪をまとった姿は美しい、越後平野各所からその白い姿は眺められる。
 10月末、日本列島は一足早く冬の寒波が到来し、越後の山々は白く雪化粧した。のみならず、小出町では10月に初雪を観測するなど、ここ数年では考えられないくらい早く秋が駆け抜け、冬の到来を感じるようになった。
 私は晩秋に吉ケ平より守門岳へ登るルートを計画していたが、時ならぬ寒波の到来で今年はあきらめざるを得ない状況になってきた。それでも、守門の雪の状況を見るべく、一般的なルートの二分より登ってみようと守門に向かった。
 栃尾市を通り抜け石峠を越え守門村に入ると、山の斜面に雪が残っていた。二分の集落を通り抜け、二口の登山口に着くと、道路には雪はないが、林の中は白く雪が積もっていた。
 今シーズン初めての冬山装備で歩き出す。久々の重登山靴は少々重く感じた。
 このルートは昨年残雪期に登っただけで、無雪期には歩いたことがない。間違って、鳥居のある階段を登ったら小さいピークを一つ越えてまた林道に戻ってしまった。気を取り直して登山道を登る。
 前日誰かが歩いたのだろうか、トレースがはっきりとある。しかし、積雪はうっすらと積もった程度で、足場が良く見えずに歩きにくい。かえってもうょっと積雪があれば好きな歩幅で歩けるのだが。
 天気は曇っていたが、この時少し青空が覗いていた。しかし、天気図は強い冬型の気圧配置、この青空は一時だけだろう。
 護人清水を通過する頃には雨が降り出し、その雨もやがて雪になってきた。青空が覗いていたときは6度を指していた温度計も、雪が降り始めたこの時、0度になっていた。
 夏道は尾根の右側を巻くように登っている。まだ積雪が少ないので夏道に忠実に登って行った。しかし、881mピーク直下付近でトラバースが大変になってきたので、尾根に上がることにした。
 高度を上げるにつれて雪が深くなる。シーズン始めの雪はやわらかく、キックステップが出来ないばかりか、足が地面に届き足場の雪ごと崩れたりするのでこの登りも大変だった。やはりトラバースしながら登ったほうが危なっかしかったが良かったかもしれない。
 尾根に上がってわかんを付けた。雪がやわらかいのでわかんを付けても積もった分もぐる。まだ下にしまった雪の層が無いのだ。雪は湿って重く一人ラッセルで交代要員もいないので、半歩ずつゆっくりと歩いていった。積雪は膝くらいあった。
 周囲の木々を見渡すと、まだ落葉していない木が多い。その上に雪か積もっているので、重さに耐えかねて折れている木が多かった。私が登っている間にも、木が折れる音がした。
 痩せ尾根を通過し、登り始めたところに赤い「鳥獣保護区」の看板を見つけ、そこで前進をあきらめた。標高は920m付近か?
 それにしても、今はまだ11月になったばかりだ。いくら雪があっても、わかんを付けるのは1000mを越えてからだと思っていた。しかし、実際は登山口から積雪があり、1000mを越える前に前進をあきらめるとは・・・・、山の認識を変えねばならなくなった。
 ツェルトを張ってもぐりこみ、ラーメンとビールを腹に流し込んで、往路を下山した。
 下山はトレースがあるので速い。降りてみると登山口の道路上もうっすらと雪が積もっていた。ノーマルタイヤなので慎重に運転したが、二分の集落付近に来ると雪が雨に変わり、路上の雪もなくなった。
 とにかく、冬の訪れが例年に無く早いことを実感させられた山行となった。

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