金城山

2002年11月17日、とんとんさん、ふうたさん、バクさん、吉田

コースタイム
5:53登山口発-10:50山頂着12:22発-15:12登山口着

 金城山は名山巻機山より派生する尾根上にある山塊で、麓から見ると金の字の形をしているから金状山→金城山となったとか。
 麓の六日町付近から見ると越後三山や巻機山といった山々に目が行き、金城山に目が行くことはなかなかない。それでも越後百山に数えられている山なので一度は行って見たいと思っていた。

 この日の山は最初の計画では中ノ岳だった。しかし、10月下旬より早くも越後の山は冬景色になり、中ノ岳の登山口である十字峡まで車が入れるかどうかが不安になっていた。もし車が入れなければ金城山に予定を変更ということで出発した。はたして、三国川ダムでバリケードが置いてあり通行止めになっていた。そして、金城山に向かったのだ。
 金城山にはいくつか登山道がある。雪のことを考え、尾根道を歩く水無コースを登路に選んだ。
 登山口に着いても辺りは真っ暗だった。車を止め支度をしているうちに空がやや明るくなり、ヘッドランプを点けて歩き出した。杉林を抜けるとやや暗いながらも足元が見え始め、ヘッドランプを消した。
 小沢をいくつか越すと尾根に取り付く、取り付きは鎖も張ってある急な登りだ。2合目で尾根の上に出る。尾根の上に出ても、この急な登りは変わらなかった。
 高度が上がるにつれ徐々に足元に雪が積もり始めた。その雪も登るにつれて深くなり、わかんを装着した。バクさんは初めての雪山で初めてのわかん歩きだ。
 5合目付近に岩場がある。夏道を知っているのはとんとんさんだけ、でもその記憶もあいまいだ。下から見てふうたさんと私でルートを協議するが、とにかく尾根に出なければならないと思い、ルンゼをたどって尾根に上がることにした。木も適度にあるので簡単に登れるかと思ったが、とんとんさんが怖がっていたのでザイルを出した。雪山ではザイルは持っているがほとんど使ったことない。持っていて良かったと思った。
 実際のルートは後で分かったが、雪原を右側にある岩まで行き、雪原上部を横切って尾根に出るのが良かったようだ。下山はそのようにして下った。
 そこから先もまだ岩場があるととんとんさんが言うので、しばらく壷足で歩いたが、やはり歩きづらい。足が大きいのかふうたさんは壷足で先頭を歩いても大してもぐらずにどんどん進んでいく。結局わかんをつけた。雪はややしまって春のようだ。
 稜線からの景色は素晴らしい。常に白くなった越後三山を見ながら登っていく。空は青く、下は雲海で幻想的な景色をかもし出している。
 急な登りを一歩一歩確実に上っていき山頂に登った。
 山頂に出ると今まで見えなかった巻機山が目の前に現れた。そして、苗場山、妙高山、火打山、米山、越後三山、守門岳など越後の名山が見渡された。素晴らしい景色だ。
 小屋もあるのだが晴れているし暖かいので外で昼食とした。絶景を見ながらのランチタイムは最高の贅沢だ。
 下山は往路を戻った。北斜面で日陰になっているためか、雪は余り緩むことなく歩きやすかった。
 素晴らしい天気の中初冬の雪山を堪能できていい思い出になった山行だった。

巻機山 八海山、駒ケ岳、中ノ岳、左奥に守門岳も見える 気持ちのいい雪の稜線歩き

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