袴腰山

2002年12月29日、単独

コースタイム
7:30八木鼻遊歩道駐車場発-8:03尾根に上がる-10:30袴腰山頂着10:48発-12:00駐車場着

 袴腰山は川内下田山塊の突端にある山で、その尾根の端には八木鼻という絶壁をもって五十嵐川に臨んでいる。
 激動の2002年もあと数日を残すのみとなった、12月の繁忙もほぼ終わり、この日はなんとか山に行けそうになった。ただ天候が今ひとつなので手軽にいける里山と思い袴腰山を選んだ。
 
 新潟市内の自宅を出るときは雪は降っていなかったが、下田村に入ると雪が降り始めた。それもかなりまとまって降っている。登山口は八木神社であるが、最初路肩に車を止めようと思ったが、この雪では道路を除雪すると思い迷惑駐車になるので、500m離れた八木鼻遊歩道の駐車場に車を入れた。駐車場は除雪してあった。
 奇勝八木鼻の絶壁の下を国道に沿って歩き八木神社の鳥居をくぐり、神社前から右に入って登り始めた。雪は足首程度登山道もはっきりとわかる。うっすらとトレースも確認できたが、昨夜来の雪に埋まっていた。
 小尾根をジグザグと登り、その後トラバース気味に登って尾根に出た。雪は少々小降りになったものの相変わらず降り続いている。周囲の景色はガスで何も見えない。雪は膝までもぐるがトレース沿いに歩いている分にはわかんを履くまでもない。
 追分の松を過ぎた辺りからトレースは全く消えた。小鞍部でわかんを付ける。わかんをつけると多少はもぐらなくなった。
 ゆるい上り下りを繰り返しながら進んでいく。歩行はラッセルと言うほどでもない。
 馬の背を過ぎ急な登りが始まると膝上のラッセルが始まった。単独ゆえ交代要員がいないがラッセルもまた楽しいものだ。
 見返りの丘を過ぎ、最後の急登は腰までのラッセルになった。膝で蹴りこみ2回踏んで次の足を出す、なかなか前進しない。この登りの辺りから雪はやみ、周囲のガスも晴れだした。
 やっとの思いで山頂に着いた。周囲の山々は何も見えないが、下界は良く見えた。山頂の標識らしきところに行くと高城側からトレースが伸びていた。誰かが登ってきているようだ。高城には小屋もあるらしいので冬期間はこちらがメインルートになるのだろう。
 ビールを一缶飲んで下りにかかった。下りは速いがアップダウンがあるので一気にというわけには行かない。
 里山らしく下界の車の音なども聞こえる。見返りの松でわかんをはずして、最後は駆け下った。
 下山後、私にしてはちょっと贅沢に「いい湯らてい」で体を温め、昼食を摂ってから帰途に就いた。
 2002年最後の山行は単独でラッセルを楽しんだ山行だった。

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