加治川支流師走沢左俣

2003年8月10日、吉田、本田、中澤、バク

 コースタイム
8:00加治川治水ダム発-8:30入渓-9:30二又-11:40稜線着(昼食)12:20発-13:35加治川治水ダム着

 この日は当初お盆に行われる予定の会の夏山合宿に備えて、合宿の沢隊のメンバーと沢の練習をしようと、ウジノ沢に行く予定だった。ウジノ沢は私も初心者の頃行き、辛い思いもしたが沢登りの面白さを見出した沢である。
 新潟市西部の自宅を出る頃は空は高曇りで雨は降っていなかった。ところが集合場所の豊栄に着いたら、道路に水溜りがあり、今まで雨が降っていたという感じになっていた。 
 前日通過した台風の影響が残っているが、天気予報ではこれからは晴れる予報である。メンバーが集まったところで予定通り焼峰に向けて出発した。
 新発田市に入る頃から雨が降り出した。とりあえず下山予定の滝谷に車を1台デポし一旦加治川治水ダムで天気の回復を待つことにした。
 前日台風が通過したため、晴れていても加治川を渡ることが出来なければ袖ノ沢にしようと考えていた。しかし、袖ノ沢は深いゴルジュが続く沢で現時点で雨が降っていれば入れる沢ではない。
 雨が上がり青空が覗いてきたので、一旦ウジノ沢の入渓地点の飯豊川第一ダムへ向かった。ところが、堰堤を越えて水が流れるまで増水している。これでは登れない。
 結局短くて簡単な師走沢に行くことにした。本田さんが師走沢の経験者であることが心強かった。地形図も持ってきていた。

 ゲートの閉まった林道を歩き、師走沢にかかる橋の手前より左に入って師走沢に至った。ここでハーネスを装着した。
 沢は轟音を響かせながら流れている。晴れているのでいずれ水は引くだろう。
 ゴーロが続いた。風邪気味の中澤さんが苦しそうだ。ペースをゆっくりにした。
 ゴーロがいつまでも続いた。滝らしい滝が中々現れない。
 二俣手前でやっと滝らしい滝が現れた。落差は6mくらいか左壁に取り付いてフリーで越えたが、中澤さんだけザイルで確保した。結局ザイルを出したのはここだけだった。
 その上に4mの滝がありちょっと足場が悪かったが、左より直登した。そして、すぐ二俣に着いた。我々は焼峰の方角に登りたいので左俣に入った。
 出合には8mくらいの滝がかかっていた。左壁を直登出来なくもないが、これから先どれくらい滝が出てくるか分からないので、右から高巻いた。
 しかし、そこから先は余り滝らしい滝が出てこなかった。相変わらずゴーロが続く。
 水流が細くなり出した頃、スラブ滝が現れだした。水量が少ないので迫力はないが、そこそこ滝登りを楽しんだ。中澤さんも滝登りに次々と挑戦し、「ロープを出そうか」と声をかけても「いらない」というくらい意地になってフリーで登っていった。
 源頭をすぎ、藪こぎを30分くらいしただろうか、加治川治水ダムより上がる登山道に出た。焼峰の頭直下に出るつもりだったが、手前のピークの下に出た。
 山頂からはちょっと離れているので山頂によらず、登山道の日陰で昼食を摂った。
 下山は急降下の登山道。なかなか厳しい登山道だ。

 天候の影響で転進した沢、簡単に登れてちょっとあっけなかった。

*後日分かったことだが、我々は最初から左俣に入る箇所を間違えていた。我々が入った沢の少し先に左俣の出合があるそうだ。

入渓地点。増水している。 左俣出合の滝、右から高巻いた。
この滝は左俣の滝ではないことが後日分かった

新潟県下越の山の目次へ戻る

ホームへ戻る

inserted by FC2 system