荒川支流大石沢(祝瓶山)

2003年9月15日、吉田、ふうた、大桃

コースタイム
7:00大石橋(林道終点)発-10:40稜線-11:00祝瓶山着12:00発-13:30大石橋(林道終点)着

 昨年夏に祝瓶山に突き上げる角楢沢下の沢がとてもすばらしく、同じ祝瓶山に突き上げる沢に行きたくなった。祝瓶山にはいくつかの沢が突き上げているが、地形図から日帰りで行ける程度の距離で、藪こぎも少なそうな大石沢に行くことにした。

 豊栄でふうたさんと大桃さんと合流し、山形県小国町針生平奥の登山口に向かった。登山口には数台の車が止めてあった。
 大石沢の情報は地形図以外は何もない。しかし、最初しばらくは沢に沿って踏み跡があることを知っていた。
 荒川本流にかかるつり橋大石橋を渡り、大朝日岳へ向かう登山道を分けて踏み跡を分け入った。10分ほどで大石沢に出た。明け方の雨の影響で水量は多くやや濁り気味だった。最初は平坦な川原歩きだ。歩きやすいので飛ばし気味に歩いた。周囲は素晴らしいブナの原生林。癒し系音楽のイメージビデオになりそうな風景だ。
 標高500m付近で左より滝を掛けて支流が流入。570m付近で大きな支流が流入するはずだが、それは気づかなかった。
 やがて両岸が狭まり所々ゴルジュをなし始めた。水流にはいくつも岩魚の魚影を見た。
 滝も現れ始めた。10mくらいの滝を高巻きした後、20mくらいの滝が行く手を阻んだ。これが地形図に載っている滝だろう。標高は700m左岸を高巻くが足場が滑って時々ずり落ちた。
 その上で左から水量の多い滝がかかる。地形図を読んでその滝のかかる左が本流と判断、右からブッシュ伝いに登る。
 1:1の二又は右に進んだ。
 右から二筋の支沢が滝を掛けて流入する先に3段25mの滝がかかっていた。左から登るが見た目よりも悪く一歩一歩慎重に登った。
 15mくらいのちょっといやらしい滝があったが苦労しながらも登った。
  この辺りから水量は減り始め、滝は小振りになり始め一気に高度を稼いで行った。私の足は張り気味だ。最近痙攣などしていなかったが、最初飛ばしすぎたのがいけなかったか、痙攣寸前の状態だ。短い間隔で休憩を入れさしてもらう。
 沢はかなり上まで水が流れていた。そして、涸れたゴーロ状のひどになり、それも消えたが藪こぎもそれほど長くすることなく稜線に出た。出たところ1239mピークのやや山頂よりだ。
 重いザイルをデポして祝瓶の山頂を目指す。しかし、張り気味だった足はついに痙攣してしまった。メンバーに先に行ってもらい少し休んでからゆっくりと後を追いかけた。
 山頂には数人の登山者がいた。大朝日を中心とした朝日連峰の景色は圧巻だ。無事遡行を祝して乾杯する。
 下山は一気に登山道を降りた。
 大石沢は、思っていたより簡単に登れた沢だった。

3段25mの滝。左を登るが見た目より悪い。

新潟県外の山の目次へ戻る

ホームへ戻る

inserted by FC2 system