大荒川支流山葵沢
                わさびさわ

2003年9月23日、単独

コースタイム
9:52登山口駐車場発-9:52山葵沢出合(入渓)-11:27山葵山着11:40発-12:00山葵沢出合-(途中から大荒川降渓)-12:37登山口駐車場着

 秋分の日のこの日、さわやかな秋晴れの空が広がった。もともと山に行く予定はなかったが仕事のやりくりをして、山に行くことにした。
 出発が遅いので行けるところは限られている。どうせなら沢を登りたい。五頭山塊に行くことにして、2-3時間で遡行できる沢という条件で地形図を見た。ゆっくり考える時間もないので、最初に目を付けた山葵沢に行くことにした。
 遡行図などないが、標高差400mでは大したことはないだろう。

 魚止めの滝の登山口の駐車場には数台の車が止まっていた。秋晴れの日、松平山に向かう登山者のものだろう。
 渓流シューズを履いて歩き出す。登山道を進み15分ほどで山葵沢出合に着いた。
 最初は藪っぽいゴーロが続いた。つるが絡まり進みにくい。
 30分ほどゴーロを登るとようやく5mの滝が現れた。ヘルメットを付けて直登に挑む。ハーネスはまだザックの中だ。
 水線沿いを簡単に登るとそこから数個小滝が続いた。しかし、滝はそれだけだった。
 随分水量が減ってから二又になった。左は小さい滝を掛けて流入しそちらの方がやや水量が多い。しかし、右のほうが登山道に近い。右へ進んだ。
 二又から少し入るとすぐに源頭となり水は消えた。入渓から1時間と経っていない。
 そこからの藪は最初のうちはブナ林の薄いやぶだったが、途中から低木潅木入り乱れての密藪となった。魚止の滝から続く登山道に出るつもりが、折居から登ってくる廃道に出た。廃道に出てから間もなく、山葵山に着いた。
 すがすがしい青空が広がり日本海に浮かぶ佐渡がはっきり見える。
 簡単に昼食をとって下山した。
 山葵沢出合から登山道を下るつもりであったが、登山道から見る大荒川本流の姿を見ると沢を下りたくなった。登山道を歩いても15分の距離である。厳しいとしてもたかが知れている。沢へ下った。
 大荒川本流はきれいな沢だった。きれいな滝はエメラルドグリーンの水をたたえた釜を作り、花崗岩の岩肌が美しい。腰まで濡れたりへつったり、短い間だか楽しい降渓となった。
 最後の魚止めの滝は右岸をへつって下ったが、なぜかトラロープがフィクスしてあり、中間に丁寧にボルトまで打ってあった。岩魚つりの人たちが使うのか・・・
 魚止の滝を眺める観光客から奇異なものを見る目で見られながら戻ってきた。大荒川本流を歩いたおかげで物足りなかった気分も晴れた。

 秋晴れの休日。ちょっとでも山に触れると気分も晴れるものである。

山葵沢の滝。まともな滝はこれだけだった。
右の流れ沿いを登った
大荒川本流。美しい水を湛えるトロ。

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