安野川小倉沢(五頭山)

2003年9月28日、吉田、OI、RI、SW(3名は下越山岳会)

コースタイム
7:35どんぐりの森発-7:40入渓-11:00稜線-11:20一ノ峰着12:05発-三ノ峰でビール-13:25どんぐりの森着

 私の所属する豊栄山岳会は毎年九月に月見山行と称して五頭山麓のどんぐりの森でキャンプをし、翌日適当な山に登る行事を行っている。月見と称しても中秋の名月にあわせて開催されるわけではなく、月が出ていなくても関係なく行われている。
 今年の月見は下越山岳会と合同で開催されることとなった。そして、翌日は下越山岳会では沢登りも計画していると事前に聞き、それでは私も一緒に沢に行こうと考えていた。
 ところが、沢のリーダーの予定だった人が急遽参加できなくなり、リーダーも登る沢も現地で決まることになった。

 日が暮れてからどんぐりの森に着いた。既にキャンプファイヤーが燃され、私が着いたときに自己紹介が始まった。
 宴会は深夜まで続き、どんぐりの森に歓声が遅くまで響いていた。

 翌朝、結局私が沢隊のリーダーを仰せつかることとなり、どんぐりの森から直接登れる小倉沢を遡行することにした。メンバーは豊栄山岳会から私1人、下越山岳会からは女性を含め3人、合計4人パーティーだ。
 小倉沢なら簡単だということはいろいろ聞いて知っている。メンバーには初心者もいるし、お互いの力量も分からないのでちょうどいいだろう。
 どんぐりの森から踏み跡をたどって奥に進む。沢に下りるところには鉄のはしごが掛けられていた。沢ヤの為にこの踏み跡やはしごはあるのか?
 入渓してまもなくいきなり10mの滝が現れた。登って登れなくもないと思ったが、最初の滝でメンバーの力量も分からないうちから直登は危険と判断し、右のルンゼから高巻した。最後は懸垂下降で沢床に下りた。
 次に現れた8mくらいの滝は左から高巻きしたが、その箇所にはしっかりした踏み跡があり、沢に下りるところには鎖とはしごが掛けられていた。沢にこれだけ人工物があるのはちょっと物足りなくさせるが、ありがたく利用させていただいた。
 適度な落差の滝が次々に現れて、中々楽しい沢だ。
 5m位のチョックストーン滝には丁寧にロープが掛けられてある。その手前の釜に入って取り付こうとしたら結構深い、私は右岸を高巻こうと登っていったが、この高巻は悪かった。メンバーに私が登ったらザイルを出すから待つように伝えて、滝上に付いたが、他のメンバーは残置ロープを頼りに直登してきた。釜は深いと思ったが、ヘリ近くにいい足場があったようだ。
 ここから先は登れる滝が次々に現れて楽しい遡行が続いた。岩魚も結構上まで魚影を見ることが出来た。
 上流部に至ってもあまり水量が減らない。だが、右から朴ノ木沢、ハゲ沢と流入する地点を過ぎると一気に水量が減ってきた。水量が減っても適度な滝が続いて飽きさせない。
 やがて右から登山道が合わさりそこで遡行終了となった。稜線に出たところには「龍神清水」の標識があった。水量豊富な清水のおかげで、稜線近くまで水量が減らずに登ってこれたのだ。それに、藪こぎ無しで稜線に出られたことが嬉しい。
 一ノ峰に移動して昼食とした。
 三ノ峰に行ったら下越山岳会のKさんが待っており、ビールの差し入れがあった。ありがたく戴いた。
 下山はどんぐりの森に一気に下った。どんぐりの森に下りたらいきなり雨が降り出した。

 たまには他山岳会との交流登山もいいものである。

初心者同行にはちょうどいい沢だ。 きれいな滝もいくつかあった。 楽しく登れる滝も多い。

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