米子沢(巻機山)

2003年10月4日、O氏、M氏、T氏、JOさん、吉田

コースタイム
6:35桜坂駐車場発-7:40ナメ沢出合-11:30小屋分岐-12:23御機屋着12:50発-15:00桜坂着

 10月第一日曜はさまざまな行事が多く、御神楽の沢でも行きたいとパートナーを探していたが、なかなか見つからなかった。そんなところへ「米子沢リベンジ」のメールがインターネットで付き合いのある千葉のJOさんから入り、彼女の顔も久しぶりに見たいことから参加させてもらうことにした。JOさんは過去2度、米子沢遡行に行こうとしていたが、2度とも直前でリタイヤとなり3度目の正直なのである。
 ただ、予定の日は土曜日になり、本来土曜は仕事の都合上良くないのだが、このところ仕事が不調で幸か不幸かこの土曜も仕事がなかった。山にいけるのは嬉しい反面、仕事がないのは悲しい、少々複雑な気分の中巻機山登山口へ向かった。

 前夜10時半頃登山口の桜坂駐車場に付き、テントを張って就寝した。しかし、12時を回る頃からどんどんと車がやってきてうるさくて仕方がない。関東からのメンバーは登山口で軽く一杯やると聞いていたので、気がついたらそちらへ行くとメッセージをしていたのだが、これだけ多いと何処にいるのか分からない。
 その喧騒が静まったと思ったら、今度はバスがどんどんやってきて登山者を吐き出している。時計を見ると4時半だった。巻機山は百名山だ。今更ながら百名山人気の高さを実感させられた。

 周囲が明るくなり始めた頃に起きだして出発準備、こちらが準備が出来てから、関東勢のテントを見つけて声をかけた。時間は6時に近くなっている、6時半出発の予定なのだが大丈夫か?だが普段時間に追われている都会人の真価を発揮し、テント撤収しながらおにぎりをほおばるなどしてほぼ時間通りの出発となった。
 前日前々日と降った雨の影響で木々の葉は濡れている。前回使った藪ルートでの入渓を取らずに、左岸の林道を通って入渓した。すでに3パーティーが米子沢に出発している。人気の沢だ。
 最後の堰堤は中央が割れていて通れる。そこから入渓だ。普段伏流になっていて水を見ないところにも轟々と水が流れている。これまで3回米子沢を遡行しているが、最初から水を見たのは初めてだった。
 今回のメンバーは私より全員年下だ。中高年主体の登山が当たり前でいつも私が一番若いことが多かったが、今回は逆だ。
 最初の滝の手前でハーネスを着ける。最初の滝も落差が30m、簡単に越せる滝であるが、普段より水が多く取り付き点は水没しているし、乾いた部分が少ないしで、グレードが上がっていることが分かった。
 ナメ沢が合わさると、米子沢の核心部の滝だ。まだ直登したことがないので登ってみたいと思いリーダーO氏に問いかけたが、巻きましょうということになり、直登は今回もお預けとなった。
 高巻が終わり、ちょっとした部分の登りで私の続いていたJOさんが落ちた。うつぶせの状態で落ち心配したが大丈夫とのことで胸をなでおろす。
 8mほどの滝でザイルを出した。この部分は左をへつり気味に登れるのだが、前回は私がそのようにして登り、後続は水線左をロープを出してごぼうで登ってもらったので、そのようにしようと登っていったが、O氏がザイルを引きずって私と同じルートを来た。途中一ヶ所ランニングビレイを取っただけだったので、ユマールなどを使って登ってくるのかなと思いきや、後続3人がつながっていて引き上げれと言っている。一人落ちたら他も道連れだなと思い、誰も落ちないことを祈りつつ眺めていた。でも、彼らは彼らなりに考えてのザイルワークだったのか。後続のパーティーは私が思っていたとおり、水線右をごぼうで登ってきた。。
 その上がスダレ状の滝だ。水量が多いのでスダレの幅が広がっている。右壁を登るが、ロープが残置してあった。見るとハーケンが打ち込んであり、そこに荷造り用のロープが結んである。ハーケンは奥まで打たれておらず、打たれている岩も浮き始めている。数人が引っ張れば間違いなくハーケンは抜けるだろう。このロープを残置した人の気が知れない。事故が起きる前にと思い回収した。ロープやハーケンは回収不能なのは仕方ないが、できる限り回収して欲しい。
 ゴルジュ入口の右から流入する沢が勢いよく流れ込んでいた。、ゴルジュを流れる水の勢いも以前より強い。ここはへつりながら通過するが、みな楽しそうだ。
 滝の直登も果敢に攻める。JOさんにだけはロープがたびたび出る。M氏持参の10mロープが大活躍だ。私も10mロープ持っていたが、私のは余り出番がなかった。ちなみに今回はメインロープはO氏が担いでいる。今シーズンはほとんどザイルを担いでの沢登りばかりだったので、その重さから開放されて今回はとてもよかった。しかし、ザイルの代わりに関東から来たメンバーに新潟のおいしい酒を振舞おうと五合瓶一本ザックの中に入っている。
 大ナメが始まった。水の勢いが強く気が抜けないが、少しでもざらつきがあれば滑らない。すたすた歩いているうちにつるつるのところに来てしまった。一歩踏み出したら案の定滑った。滑り出すと中々止まらない。7-8m滑ったところで窪地に足を掛けて止まったが、少しひやりとした。
 ナメを抜けたところの滝でO氏は果敢にシャワークライムに挑んでいった。この時期寒いので濡れるのはごめんだと思っていたが、T氏も果敢に濡れるルートを攻めている。さすがに「若い」と思った。この言葉が出るということは自分が年をとったことを認めることになる。でも、寒いのはいやだよね。
 二又は左にルートを取る。M氏は右へ行きたいらしいのだが、左へ行くのがこの沢のルール、そして、小屋の分岐で遡行をやめるのがルールなのだ。自然保護、小屋の水場を汚さないことを念頭に置かねばならない。
 ということで小屋の分岐で遡行終了。靴を履き替えて山頂を目指す。ガスも晴れて視界も良好だ。紅葉も綺麗になりかけている。登山道は多くの登山者で賑わっていた。
 御機屋に山頂の看板があるので、そこが山頂だ。担ぎ上げた酒を振舞うが、みな余り飲んでくれなかった。残った分を全部飲み干したくなるが、少し残ったところで我慢をしてキャップを閉めた。
 記念写真を撮って下山開始。酔った体にニセ巻機の登り返しがきつかった。
 ぬかるんだ登山道は滑りやすく歩きにくい四合目付近で雨も降り出した。
 幾度か転びながら登山口までたどり着く。
 お楽しみの温泉は五十沢温泉だ。しかし、混浴岩風呂にはJOさんは入ってこなかった。

 4度目の米子沢。メンバーも違えば楽しさも違う。今回は若さあふれるメンバーの中、自分の心も若返った沢登りだった。

へつるJOさん スダレ状滝も幅が広い 大ナメも水量が多く乾いた部分が無かった

新潟県中越の山の目次へ戻る

ホームへ戻る

inserted by FC2 system