飯豊、松ノ木尾根、事故記録

2004年1月3日

 飯豊本山アタックした豊栄山岳会冬山合宿パーティーを収容に向かい、松ノ木尾根を下山途中、収容隊の大内さんが転倒して足をひねる怪我をしました。
 以下はその記録です。
 時間記録をとっていなかったので、時刻の記録には正確さはありません。

 事故現場
 松ノ木尾根先端から少し上がったところ、標高650m付近
 時刻は12時頃?

 事故状況
 私は現場に居合わせなかったので本人の談です。
 木の根もとの空間に足が挟まって前に転倒、左足をひねり、膝下に激痛が走った。

 応急処置〜下山
 わかんと紐で患部を固定。ザイルで確保しながら尻で滑りながらタカツコ沢出合渡渉地点まで下りる。
 タカツコ沢渡渉地点で全員で昼食。
 14時頃。吉田のザックとストックを組み合わせて、応急のレスキューハーネスを作り、吉田、中山、高橋と交代でおんぶして林道終点まで行く。女性とはいえ大人をおんぶしながらズボズボもぐる雪の道を進むのは大変だった。
 林道終点からは、吉田が下山用に持ってきたスキーでそりを作り、大内さんをそこに乗せて川入まで引っ張って移動。そりはスキー2本をゴムで縛り、中央にベニヤと銀マットで座布団を作ったものをのせた簡単なもの。時折バランスを崩して座布団がずれ落ちた。
 川入に着いたのは16時頃。
 本人は豊栄に帰ってから、新潟市民病院に娘さんに送られて行き、レントゲンを取ってもらったら、骨折はしていないとのこと、ただし、整形外科の医者がいなかったので、週明けの月曜に再度検査に行くことになった。

 <参考>
応急のレスキューハーネス。
ザックの中身を空にして肩バンドを伸ばす。
ストックを束ねて両端にクッションになるような新聞紙などを巻きつける。
ストックを伸ばした肩バンドに通して、救助されるひとはストックのクッション部分に足を乗せておんぶされる。
 

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