守門岳(途中撤退)

下祝沢滑降

2004年1月12日、単独

コースタイム
7:03 大原スキー場駐車場発-7:38 第2リフト終点-8:45 830m地点-11:00藤平尾根分岐-11:40 1270m付近(夏道分岐付近)着12:35発-12:48尾根分岐着13:05発-13:45大原スキー場駐車場着

 守門岳は四季を通じて楽しめる山だ。しかし、夏は気軽に登れるためか登山者が多くとても登る気にはなれない。しかし、雪のある時期に一般登山道でなくバリエーションルートから登れば静かでそれなりに楽しめるルートが沢山ある。
 今回はその中の一つ、大原スキー場から登るルートを登ることにした。
 このルートは以前2回登っているが、藤平山の尾根分岐までしか到達しておらず、このルートからぜひ山頂まで行って見たいと思っていた。
 そして、今回は山頂を目指して夜明けから歩き始めることにした。守門は年に数回登っているが、山頂に立ったのは2001年の4月を最後に無い。山頂まで行ければ久々の守門山頂である。

 今季は暖冬小雪だ。豪雪地帯の入広瀬村でさえいつもなら道路の両側にできる雪の壁が無い。異常気象だ。
 夜が明けて明るくなった頃に大原スキー場の駐車場に着いた。除雪車やゲレンデの整備をしている圧雪車の音がする。
 スキーにシールを装着してゲレンデの右端を登り始めた。
 天気は雪、周囲の山々はガスがかかっていて見えない。
 整備したてのゲレンデは気持ちがいい。
 第2リフト終点からブナ林に入っていった。小雪のため低木が雪の上に出ている。古い赤布が高い位置にある。
 下山は途中から下祝沢方面に下る予定でいる。何処から降りたらいいか見ながら登る。
 830m付近で左から尾根が合わさった。一応赤布を付けた。
 標高900m付近から斜度が急になる。ジグザグに登るが低木が雪の上に出ていて歩きづらい。昨日まではこの部分はわかんで登ることも考えていた。しかし、準備をしている時に面倒になってわかんは置いてきていた。
 いつの間にか雪が止んだ。遠くでスキー場のBGMが聞こえる。足元からは雪を踏む音が澄んだ空気にしみわたる。
 わずかな登りに時間がかかる。途中どうしてもスキーでは登れないところがあり、スキーをはずしてラッセルした。
 スキーをはずすと腹までもぐる。ラッセルは胸までだ。わかんを持ってこなかったことを悔やむが仕方が無い。
 うるさい藪を抜けたところで再びスキーを履いた。周囲はガスの中に入っていった。
 山頂はあきらめ12時まで前進することに方針を切り替えた。
 11時頃、懐かしい藤平尾根の上に出た。周囲はガスのため視界は20mくらいか、ザックにくくりつけてあった旗竿を抜き、目印に立てて先へ進んだ。
 広い尾根なので所々旗竿や赤布を付けながら前進した。ガスで霞む頃に次の布を付けるようにして登った。
 進行左手に立派なピークがガスの中に浮かぶが、これは枝尾根だ、コンパスを進行方向に合せていないとガスの中では間違いやすい。緩いのぼりなのだが足の感覚はほとんど平らだ。
 夏道の分岐付近に来たとき、周囲の木が何もなくなった。濃いガスの中では木が無いと平衡感覚さえもままならない。じっと先を見て立ち止まると、少しずつ先が見えてきた。
 でも、撤退時間も近づいたので、ここで昼食とすることにした。ツェルトを張ってもぐりこんだ。
 ツェルトの中にいる間に日が差してきた。外に出ると下界が見え始めた。山頂は雲の中だが、登ってきた尾根が見え始めた。
 山頂までは1時間強と言うところか。
 でも、今シーズン初めての山スキーでゲレンデでもスキーはしていない。かろうじて斜度の緩い林道を滑ったことがあったが、これは経験にならない。
 あのブナ林の中を下るとなると時間がかかりそうなので、山頂はあきらめて降りることにした。
 みるみる青空が広がった。毛猛山塊や権現堂山が間近に見える。
 シールをはずして、ヒールはフリーのまま赤布や旗竿を回収しながら下った。
 スキーのソールに雪が付いて滑りづらかったので、尾根の分岐でワックスを塗った。ワックスが乾くのを待っている間に守門の山頂方向の雲も取れた。最高の展望だ。
 登ってきた尾根を少し下り、斜度が急になるところで下祝沢方向に進んだ。
 上部は30度以上の急斜面。中パラでターンを一回やったらザーッと表層雪崩が起きてしまった。自分が起こした雪崩に巻き込まれたくない。
 1回ターンしては雪崩をかわし、またターンしては雪崩をかわしていった。
 しかし、雪崩も雪球がころころ転がるだけで大したことがないと思い、連続ターンをして滑降した。やっぱり気分がいい。雪は湿雪だがターンするのにまとわりつく程ではない。
 沢がトイ状になるところで一旦立ち止まっていたら、上の方で自分が起こした雪崩が滑り降りてきて、私は横向いて立ったまま数メートル流された。気分はサーフィンだったが、このルートはやはり雪崩に要注意だ。
 トイ状下部にデブリが出来てしまった。その部分は左岸の小尾根を滑った。
 崖や滝が心配だったが、そういうのは全く無かった。
 トイ状の部分を抜けると斜度が緩くなり(15度〜20度くらいか)快適な滑降を楽しめた。
 畑になっている所に来るとヒールをフリーにして滑った。適度に斜度があるので止まる事は無い。
 沢の右岸に移り、そこからは歩くスキー状態で大原スキー場第二リフトのゲレンデに出た。
 スキー場は大勢のスキーヤーやボーダーで賑わっていた。山で転ばないのにゲレンデで1回転倒してしまった。気の緩みかな?
 なんと尾根の分岐から40分程で下山してしまった。時刻はまだ14時にもならない。
 振り返ると白い守門岳が見えている。こんなに早く降りられるのなら、山頂に向かえばよかった。
 
 守門岳。夏場に登山道を登れば簡単に山頂に立てるのだが、私にとっては山頂は遠い存在のようである。

1270m付近(撤退地点)から守門山頂方向を見る
だんだん晴れてきた。
山頂はガスがかかっているのか見えない。
青空が広がってきた。 山肌に自分だけのシュプールが刻まれた。

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