葡萄鼻山(梁山泊にて撤退)

2003年2月8日、単独

コースタイム
7:00大石ダム発-7:25林道分岐-9:55梁山泊着10:10発-11:20林道分岐-11:40大石ダム着

 仕事の都合でこの冬はなかなか山に行けない、この日も仕事のスケジュールがあったが、3時頃までに帰宅すれば山にいけるだろうと低山で面白そうな山に行くことにし、関川村の葡萄鼻山を選んだ。この山なら途中の梁山泊までは斜度が緩いことから山スキーでぐいぐい行け、そこから先はワカンに履き替えてなんとか山頂まで行けるだろうと甘い考えを持っていた。

 大石ダムまでは除雪されてあった。
 このところまとまった雪が降ったおかげで周囲の積雪は多くなっている。
 ダム湖は結氷した上に雪が積もっていて白い平原となっていた。
 ダム湖畔の道を山スキーを履いて歩き出す。相変わらず雪が降り続いている。
 山スキーを履いてもくるぶしくらいまで潜った。ここ数日の積雪の多さを物語っていた。
 しばらく水平に移動し、梁山泊へ向かう林道に入るとスキーを履いても脛くらいまで潜るようになっていた。
 雪は音も無く降り積もり、沢の水と雪を踏む私のスキーの音だけが周りに響いている。
 雪は重く山スキーとはいえゆっくりとした歩きだ。
 仕事があるので12時までに下山したい。タイムリミットは10時と決めていた。予想以上に時間がかかっている。これでは葡萄鼻山どころではなくなってきた。
 林道は一ヶ所ショートカットした。
 林道終点付近で杉の植林帯に入っていった。広い尾根状になっていて何処が道だか分からない。もちろん、雪山は道など何処でもいい。
 とりついた広い尾根を登っていくと梁山泊に着くはずだ。せめて梁山泊まで行きたい。
 杉林では積雪が少なくスキーもさほどもぐらないで楽だが、葉の落ちた樹林帯に入るとスキーは膝下くらいまでもぐるようになって来た。
 時折見える立烏帽子がいい目印になった。あの山の麓辺りに梁山泊があるはずだ。
 10時タイムリミット5分前に梁山泊に着いた。立烏帽子がすぐ近くに立ちはだかっている。
 シールをはがすためにスキーをはずしたら、ズブズブと腰までもぐっていった。新雪がいかに深いかがわかる。
 行動食を食べて下山開始。
 まもなく3人パーティーに出会った。見ると藪山ネットのメンバーだ、あの羽田さんが率いてきたようだ。足元はわかんだ、私のスキーのトレースをたどったと言っていたがわかんだと大変だっただろう。
 木の間隔は狭いが斜度が緩いので難なくかわせる。登ってきたルートを取らずにまっすぐ進んでショートカットして林道に出る作戦を取った。右下の沢と平行に降りればいい。
 しかし、スキーは低いところに行きやすい、沢床に降りれば苦労するので出来るだけ降りないように滑っていたのだが、結局降りてしまった。
 雪の間を水が流れ、その深さは低いところでも2m以上ある。沢を右に左に渡らねば先へ進めない。
 わかんに履き替えた。しかし、沢水に降りると登るのに一苦労だ。手で雪を崩しながら攀じ登る。
 林道まではそこから30mくらいだった。この30mに20分くらい費やしたみたいだ。素直に林道を降りてくれば楽だったと反省した。
 林道は斜度が緩いがトレースがあるのですいすいいける。そして、湖畔の道をスケーティングで進んで大石ダムまで戻ってきた。

 大雪の後は低山といえども侮れないことを再確認した日だった。

 

雪に埋まった梁山泊 梁山泊より見た立烏帽子

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