御神楽岳(途中撤退)

2004年3月21日、単独

コースタイム
6:55室谷発-8:20登山口-(雪崩危険引き返す)-8:55登山口-355mピーク東の鞍部目指して登り尾根に出る-9:55 450m地点(スキーをデポ)-10:20 580m付近着(撤退)10:40発-10:52スキーデポ地点-12:13室谷着

 このところ仕事のスケジュールが過密で、日曜日も休めず山に行けない日が続いていた。
 この日も不安材料もあったのだが、なんとか休めるようになり、一度山スキーで御神楽岳に行って見たいと思っていたので決行することにした。

 早朝新潟の自宅を出発、単独だが低山以外の山に登るのは久しぶりなので心ははずむ。
 49号線の常滑川にかかる橋を渡るところで朝日に映える御神楽岳が現れた。美しい姿だ。
 上川村に入り常に白く輝く御神楽岳を見ながら進む。
 室谷集落のはずれの登山口の看板を目印に車を止めた。
 まずは林道を進むことになる。室谷川にかかる橋の手前まではシールをつけないで滑降だ。橋の手前でシールを付けて橋を渡り、林道のカーブをショートカットして林を抜ける。空は青空で気分はいい。雪は締まってスキーは全くもぐらない
 今回気になるところがあった。瀬戸沢沿いに出たところの林道は崖の下を通過するので雪崩の危険があった。
 カーブを曲がりその気になる地点にやってきた。林道をデブリが埋めているが、上を見上げる限り張り出している雪はない。この部分の雪崩は落ちきったようだ。ただ、デフリはまるで雪の滑り台のようになっていて、締まった雪ではスキーで通過は困難だ。アイゼンは持ってきていないが、アルミワカンは持ってきていたのでわかんに履き替える。わかん歯がアイゼンの代わりになるだろう。スキーを手にしては危険なところはもあり、そこは通過後ロープで引き寄せた。
 枝沢を渡って尾根が張り出したところも雪崩の危険地帯だが、この部分の雪も落ちきっており、デブリの危険度もさほど無いことから、そのままスキーで通過できた。
 しかし、登山口が近づいてくると、見るからに危険な雪の塊が上に張り出していた。沢床が広いことから、沢に下り、場所によっては対岸に移って通過した。
 そしてなんとか登山口までたどり着いた。登山口の標柱は頭だけ出していた。
 ここから先100mくらいは谷が狭隘していて雪崩の危険がある。そこを抜けると谷底の幅が広くなり、雪崩の通路から離れて歩くことが出来るはずだ。
 雪崩の危険は見る限りでは左岸(右側)の方だ。スキーをはずして右岸の山腹を進んだ。
 ところがすぐ、右岸側に小さく山崩れた跡があり左岸に渡らねばならなくなった。見上げるといつ雪崩が起きてもおかしくない斜面だ。すでに亀裂も走っている。危険なので引き返すことにした。
 登山口に戻り瀬戸沢右岸尾根の上に上がる場所を探す。見る限りどこも登るのに大変そうだ。
 一旦引き返した。だが、それほど戻らないうちに緩やかな斜面があった。355ピークの東鞍部に上がる斜面だ。スキーでも登れそうなので、そこを登った。
 尾根の幅も広くシール登行も快適だ。
 標高450m付近から尾根が痩せて雪が付かないところも出てきた。スキーをデポする。
 スキーをデポするとテンションも下がった。せめて大森まで行くつもりで来たのだ。この先藪こぎでは届くはずも無い。
 だが、景色のいいところまで進もうと痩せ尾根を登り始めた。
 尾根には薄い踏み跡があり鉈目もあった。古い登拝道のなごりか、それともこの時期に良く使われるルートか・・・
 標高580m付近に小さい岩場があり、景色もいい事からそこで撤退することにした。
 魚止山や太郎山、鍋倉山が白く輝いている。
 下りは早い。450m地点でスキーを履き、一気に降りる。
 林道に出て、危険なデブリは雪も緩んできたのでスキーをはずして難なく通過した。
 あとはスケーティングを多用しながら林道を滑り降りた。
 室谷川を渡って登り返しはスキーを両手に持って歩いて登った。

 今回たどり着いたところは平行している登山道からしたら3合目にも至らないだろう。だが、この時期の御神楽岳へいたる道の状況が分かったので、収穫のある山行だった。

登山口から瀬戸沢の上流を望む
画面右側は雪崩が危険だ。
580m付近から見た魚止山と太郎山


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