加治川支流ワシャクラ沢

沢の名前は藤島玄著「越後の山旅」の地図を参考にしました。

2004年6月6日、吉田、バク

(コースタイムの記録は取っていません)

 仕事の都合で日曜といえども山に行く時間が無い。でも、短くて面白そうな沢を地形図で見つけて登るのも楽しいと思い、今シーズンはそういう沢の開拓をすることにした。

 初夏になると山仲間のふうたさんは相棒のY氏と杉滝岩でトレーニングをする、この日は私も付き合い、地形図で見かけた面白そうな沢としてワシャクラ沢に行くことにした。
 この沢は前週にもトライしたのだが、水が冷たくて撤退したのだ。
 この日は晴れていて気温もぐんぐん上がり、水は冷たくても行けそうになってきた。

 杉滝岩を後にしてバクさんとワシャクラ沢へ向かう。加治川治水ダムの駐車場は登山者の車で満杯だ。おそらく蒜場山登山者のものだろう。
 沢の装備を整えて出発。
 入渓地点も滝になっており、そこは右から巻き気味に入る。
 そして、最大の滝F1だ、前週はさっさと巻きに入ったが、今日はパートナーがいるので確保してもらって直登にトライした。セルフビレー用のハーケンを一枚打ってバクさんに確保してもらい、水流右から登る。途中一ヶ所ハーケンを打った。これは打っている音から良く効いていることがわかる。
 その後、水しぶきがあたる足場2段を登り、2枚目のハーケンを打とうとするがいいリスがない。それでもその中でよさそうなところに1枚打った。引っ張っても抜けないが、打っている音からするとやや不安だ。
 右に大きなテラスがあるがそこまでの足場が無い。テラスも傾斜しており、指の引っ掛かりがない、仕方ないので左にルートを取ろうとしたがあえなく落下、上のハーケンはもろくも抜け落ち、1個の目ハーケンは抜けなかったが私は釜まで落ちてしまった。
 再度トライしたいが時間も押しているので結局巻くことにした。
 巻きは右からだがやや悪い。
 
 2段のF2は釜を腿まで濡らしながら歩いて1段目に取り付き、岩を抱くようにして這い上がる。
 2段目は前週撤退した滝だ。この日は水もややぬるんでいるので大丈夫だろう。
 釜を進んで水流の中にホールドやスタンスを求めシャワークライムで登った。
 バクさんにはお助け紐を出した。
 その上はゴーロが続き、2m位の滝が二つあったが、雪渓が現れ、仕事の時間も気になりだしたので下ることにした。
 二つの大きな滝は懸垂で降りた。

 滝登りの練習にはもってこいの沢かもしれない。

※この年の7月10日に再度単独で訪問、F1の登攀に成功しました。

F1
水しぶきのあたる上の足場から、立っている右壁
にルートを見出すしかなさそうだ。
F2を登るバクさん
彼はこの後一旦降りて、私がトップで登った。
水流の中に小さいホールドがあるのだが、手探りで
探さないと分からない。

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