五十嵐川支流親沢支流

烏帽子沢

2004年6月20日、単独

コースタイム
6:38親沢林道入口発(入渓)-7:25二又-8:00乗越-8:43笠堀ダム着

 相変わらず日曜といえども完全に休みに出来ない日々が続いている。この日も短くて面白そうな沢を地形図から探して候補を挙げていた。その中から低山でも岩っぽい山である下田村笠堀ダム北側の烏帽子岳に東から突き上げる烏帽子沢を登り、烏帽子岳には立たずにすぐに稜線南側の沢を下るという計画を立てた。

 下山予定地の笠堀ダムに自転車をセットして入渓地点の親沢の林道入り口に車を置いた。この場所は白根山の登山口にもなっている。
 駐車場のすぐ下を流れる親沢に下りた。水は少ないと思い進んでいくと小さな堰堤があり、それを越えるとそこそこの流水量となった。
 すぐに烏帽子沢が合わさり右の烏帽子沢に入る。ゴーロが主体だが小さなゴルジュもあった。
 右手にはっきりとした道形が分かれた、踏み跡というには山を削ったしっかりとした道だ。
 すぐに深いゴルジュとなった、日が差し込まず薄暗い。ゴルジュを抜けると道形が合わさった。
 道形が気になったので沢から離れ道形に沿って歩き出す。
 とても歩きやすい道だ、足場の悪いところはなく、烏帽子沢に沿って緩やかに付けられている。沢から離れると思うと沢に滝がかかっているところで、それも緩やかに登って緩やかに下る無理の無い道のつけ方だ。何のための道だろう。
 沢がナメになるところで道形が不鮮明になったので沢に戻った。
 そこからは小さい滝をいくつも乗越えながら高度を上げていった。いくつかの連瀑を越えると1:1の二又になった。目指すルートは左だ。
 5mの幅広の滝を小さいホールドを頼りに越える。これが一番のスリリングな滝だった。総じて簡単な小滝しかなく、水量も少ないので本格派の沢ヤさんには物足りないだろう。
 水はなかなか細くならない。源頭も近いと思うが相変わらず小滝が続く、それもやがて涸れると間もなく稜線に出た。稜線には新しい鉈目がありかすかな踏み跡が烏帽子岳方向に伸びている。こんなところに人の痕跡を見つけるとは思わなかった。
 下ろうとする方向は全く踏み跡はなく藪になっていた。
 藪に突入してすぐひどが現れそれに従い下っていく、左から烏帽子岳方向から流れてくる沢が合わさるがゴーロになっているものの水は流れていない。
 水はなかなか現れなかった。半分以上下ってようやくちょろちょろと流れはじめ、それから水量はやや増えたもののすぐに笠堀ダムへ続く遊歩道に飛び出した。
 時間があったのでダム湖が最初に深く切れ込むところの笠堀沢に向かった。出合は8mくらいの3段のトイ状の滝、突っ張りで登った。その上はゴーロ状となり水も細くなったのですぐに下ってきた。

 ダムの駐車場にセットした自転車に乗り親沢林道入口の車まで戻った。
 着替えようと靴を脱ぎズボンの裾をまくったら、しっかり数匹のヒルが足に食いついていた。ヒルの季節到来だ。

沢と並行して道形が付いていた 源頭近くになると滝が多くなる。 乗越部分に新しい鉈目があった。

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