室谷川支流セト沢周辺でロープワーク訓練&沢登り

2004年7月25日、吉田、バク、ハナ、良子

(時間の記録は取っていません)

 友引の日曜しか休みがない、この日はその日に当たる。当初は仲間を誘って沢登りに行こうかと考えていたが、配達の予定が入りそうになりキャンセルした。ところが、短い時間でもいいから沢登りをやりたい友達にロープワーク訓練をして欲しいとバクさんより連絡があり、こちらの都合に合せるという条件付で訓練をすることになった。
 幸い当日は配達の予定が前にずれ、一日あけられるようになり、半日基本的なロープワーク技術を練習して、午後から短い沢を一本遡行することにした。沢登りが好きになるかどうかは、沢を遡行してみないと分からない。

 前月、会のメンバーにも同じ場所でロープワーク訓練をした。そのときは、基本技術としてのロープワーク訓練だったので、遡行はせずロープの結び方からじっくり教えて、懸垂下降、スタカットビレイとみっちり練習して終えた。
 今回は沢登りを目的とした練習なので、結び方は八の字結びだけにし、懸垂下降もエイト環使用のものだけにし、プルージックを使った登りをやらずに、アッセンダーを使った確保の練習をして時間を短縮するメニューを予定した。

 御神楽岳登山口に通じる林道がセト沢に出合うあたりの駐車スペースに車を止め、そこでハーネスなどを装着してもらう。良子さんのハーネスは新しく全く型崩れしていない。
 作業道をたどって沢床に降りた。下りた地点の川原で八の字結びの練習、これは心もとなくても自宅で練習できるので、そこそこで打ち切り、右岸の作業道に上がった。少し沢床から離れたところで懸垂下降の練習。昨年一回練習しているハナさんも一緒に練習してもらった。ハナさん良子さんとも問題なくこなす。
 次の段階で、足場の全くない断崖を懸垂下降で降りることにする。二つの滝に挟まれたところは沢床から7-8mの高さの崖になっている。前月の会の訓練でもここでやろうとしたが、サブリーダーから初心者には無理と言われた崖だ。今回は脅してでもやってもらうつもりで来たが、バクさんの試技の後、ハナさん、良子さんとも臆することなく懸垂下降した。これで順調に訓練が進めると確信した。
 その上の滝を越え、瀞の上の二又で不要な荷物をデポし左から流入する沢に入る。その沢の二又を右に進むと練習にちょうどいい滝がある。
 そこで、バクさんにリードの練習をしてもらい、女性二人に確保の練習をしてもらった。最初バクさんがリードしているのをハナさんが確保し、次にハナさんにトップロープで登ってもらい、次に私がリードするのを良子さんが確保した。実際に止められるかどうか不安はあるが何とか形ができた。
 その上の滝は落差が2m程度だがホールドが小さく難しい滝だ、それぞれトライしてもらう。バクさんは苦労しながらも登ったが、女性二人は途中でつまり、ショルダーで押し上げた。リーダーの私が登れなければカッコがつかないが、最初のトライで釜に落ちてしまった。二度目のトライではちゃんと登れて面目躍如できた。
 次の滝は傾斜が緩くホールドスタンスともにしっかりしている、アッセンダーやタイブロックで確保しながら登ってもらった。
 下りは懸垂下降だ。全員きれいに懸垂下降できた。
 それからセト沢合流点までもどり昼食とした。

懸垂下降の練習シーン

 午後からはバクさんにトップを歩いてもらって少し上流の右から入る沢を遡行した。水平距離1.5kmくらいの短い沢だ。
 沢を横切る林道を水路のトンネルをくぐって越え、堰堤を高巻いた。
 緑のの岩が美しいきれいな沢が始まった。3mくらいの簡単な滝が一つあり、これから先への期待が高まったが、滝らしい滝はこれ一つだけだった。
 水量はすぐに少なくなり、暑い上に昼食のビールがきいてややばて気味だ。調子に乗って飲まなければ良かったと後悔しても仕方がない。
 沢はゴーロがいつまでも続いた。傾斜が急になると予想通りの緩傾斜のスラブ状になってきた。良子さんは初めての沢なのに身軽に登っていく、ハナさんがばて気味だ。
 標高600m付近ですぐ左に迫った尾根に上がった。
 尾根の上から沢の音がすぐ近くに聞こえる。セト沢本流の音に違いない。少しの休憩の後、沢音目指して下った。
 沢にはすぐに降り立った。少し下ると落差40mあろうかというスラブ滝の上に出た。藪を伝って下れるが練習のために懸垂下降した。持ってきたロープの二つ折りでは下まで届かず、途中で左壁の潅木でピッチを切って、二段の懸垂で下った。
 さすが御神楽岳の沢だきれいな滝がある。
 その後は急な傾斜のゴーロを下るが滝は現れず、登山道が横切っているところで登山道に上がり、登山道〜林道を歩いて車を止めたところに戻った。車に着いた途端、激しい雨が降り始めた。

 ロープワーク訓練と沢登り、楽しみながらやることが出来た。

 セト沢の支流の沢の名前が分かりません。どなたかご存知の方教えてください。

支流の登った沢にあった滝はこれ一つ 落差40mはあろうかと思われるセト沢の大滝
濡れた白い岩に日の光りが反射してとても綺麗だった。

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