安野川小倉沢〜ニノ峰沢
五頭山
2005年8月14日、単独
コースタイム
8:00スキー場駐車場-8:05入渓-9:00大杉沢出合-9:30二ノ峰沢出合-10:45登山道に出る-10:47一ノ峰着11:13発-12:17スキー場駐車場着
五頭山には日帰りの沢登りにちょうどいい沢が沢山ある。その中でも安野川小倉沢は初心者向けの沢として知られている。以前下越山岳会の皆さんと登ったことがあった。
急遽この日は休めることとなり単独なので渓相もよくわかる小倉沢に行くことにした。しかし、本流を最後まで詰めてもつまらないと思い、途中から支流の二ノ峰沢を遡ることにした。
登山口の駐車場に車を止めて歩き出す。どんぐりの森のキャンプ場の奥に続く踏み跡に導かれるままに進み小倉沢に入渓だ。入渓地点には鉄のハシゴがあるが、以前あった下半分はなくなっていた。早くも懸垂下降かと思ったが、なんとか木に掴まりながら降りることが出来た。
広いゴルジュを進むと金剛の滝が現れた。右から小沢が滝を掛けて流れ込んでいる。その手前のヒドを登り大きく高巻いた。最後は藪に掴まりながら沢床に降りた。
次の滝は左から高巻くが、しっかりした踏み跡があり、降りるところには鎖とハシゴまであった。
最近降った雨の影響か水量が多く感じる。
小さい滝を一つ越えると落ち口近くに大きな岩が乗っている滝が現れた。その岩からロープが下がっている。釜はジェットバスのように泡が水面を覆っていて水の中の足場が見えない。左壁に沿いながら足探りで進みロープをつかんで頭から水をかぶりながら攀じ登った。
そこからは簡単に直登できる滝が続く、以前来たときには沢山の魚影を見たが、今回は全く見ない。ただ、群がるメジロアブには閉口した。
三段の滝を登ってまもなくニノ峰沢が1:2の水量で出合う場所に来た。
ニノ峰沢に入ると次から次へと滝が現れる。滝の規模は小さく皆登れるのでなかなか楽しい沢登りになってきた。
やがて濃いガスに包まれ始めた。デジカメのシャッターボタンを押してもピントが合わなかったり、手プレしたり、この濃いガスの影響だろうか。
小さいホールドを頼りに登る滝などもあり、本流を遡るより楽しいかもしれない。
登るにつれて水量はぐんぐん減り始めた。
二又は一ノ峰に近い右又に進路をとった。
相変わらずきわどい滝が現れる。しっかりとルートを読んで指の関節をかけて登る。
源頭は6畳くらいの広さの広場になっていた。藪こぎ5分で一の峰西直下の登山道に飛び出した。そこから2分で一ノ峰山頂だ。
普段は多くの人で賑わう五頭山だが、この日の一ノ峰には私以外誰もいなかった。
山頂にて缶ビールの栓をあける。山頂ビールは久しぶりだ。景色を肴といきたいところだがあいにく景色は濃いガスのため何も見えない。
下山は金山沢とも考えていたが、天気が気がかりなので三ノ峰からどんぐりの森に降りる登山道をまっすぐ降りた。
最後まで誰にも会わなかった。
二ノ峰沢、小粒だか楽しい沢だった。
小倉沢本流にあるチョックストン滝 滝の水を頭から浴びながら登る。 以前来たときよりも水量が多い |
二ノ峰沢に入ると次から次へと小滝が現れる。 |
誰もいない一ノ峰 |