高森山(途中撤退)

2006年2月5日、単独

8:00弥生集落発-9:10尾根に上がる490m付近-11:00 730m付近着11:45発-12:20弥生集落着

 飯豊連峰は主脈多くの尾根を派生させ、膨大な山塊を形作っている。
 その中の一つ、三国岳より派生している尾根の一本は福島・新潟県境に沿って南下し先端は阿賀野川に没している。
 その稜線のピーク、高森山を今回目指すことにした。

 この冬一番の寒気が日本列島を覆っていた。道路にはうっすらと雪が積もり凍結している。会津に向かうときはいつも途中から阿賀野川の土手道を走るのだが、この日はずっと49号線を東進した。
 県境を越えて左折、奥川を目指す。飯豊の登山口の一つ弥平四郎へ向かう途中から左折し、弥生集落を目指した。
 前日降った雪が路面を覆っている。弥生集落の人が雪かきしていた。
 
 スキーを装着して歩き出す。青空が覗いていた。
 雪で覆われた田んぼを進む。スキーを履いて膝下くらいまでもぐる。3時間くらいで山頂まで到達するつもりで来たが、この雪の状況だと途中撤退だなと早くも山頂は諦めムードになった。
 杉の植林帯に入ると左手の尾根に取り付くべく林の中に入っていった。植林帯を抜けて適当なところで尾根に取り付いた。キックターンをしながらジグザグに登るが、深雪のため苦労する。
 490m付近で尾根の上に上がった。念のため赤布をつけた。
 尾根に上がれば緩やかな登りだ。しかし、尾根幅が広いと派生している尾根が見えにくいので、現在地の特定に苦労した、というかよくわからないまま登っていった。
 途中2箇所テレビ用か?八木アンテナがあった。
 尾根が狭まり急になるとキックターンを細かく繰り返しながら登るが、一ヶ所1mくらいの段差がどうしても登れず、スキーをはずして攀じ登った、というか、もがきながら登った。
 ちょっと登ったところで周囲の地形を見ながら現在地の特定、859m地点と思い込んでしまった。
 あと1時間ちょっとで山頂にたどり着くかなと歩き始めたが、高森山の山頂が見えるところに出たのでコンパスで見える角度を確認したら、730m地点とわかった。そして、簡単に諦めた。一人の雪山は疲れる。
 時刻はちょうど11時だ、昼食にしようとツェルトを張る。
 
 下山はスキーだと早い。標高610m付近から小沢状の地形のところを下り、杉の植林帯に入って登りのトレースと合流した。
 登りのトレース沿いにスケーティングをまじえながら一気に下った。

 雪がしまる時期に再度挑戦したい山になった。


撤退地点から見た高森山、まだまだ遠い

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