杉滝岩

新潟県山岳協会岩登り技術訓練

2007年6月17日、各会の皆さん

 県山協では6月第3日曜日に杉滝岩で岩登り技術訓練をしている。
 私はこれまで、この訓練に参加したことはなかった。
 しかし、会で技術指導をすることが多くなってきたので、県山協のトップの人たちがどのように指導するかを見てみたいという思いと、昨年の遭難事故の反省から安全に対する意識をもっと強く持たなければという思いから参加した。

 前夜祭のお誘い受けて16日夕方現地入り、相変わらずすぐに酔っ払ってしまい、いつのまにか車の中で眠ってしまった。宴は深夜まで続いていたらしい。

 当日早朝、ウォーミングアップを兼ねて、ハングのルートを登ったり、正面スラブを登ったりした。
 8時過ぎ、参加者が続々と集まってきた。総勢30名くらいか?
 まずは開会式。
 指導委員長のN山岳会のA会長が挨拶し、3班に班分けされた。
 私は1班の講師I氏の元で講師の助手を勤める事になった。
 受講生はある程度経験のある人もいたが、初めてクライミングシューズを履く人が多かった。
 いきなり、対岸の法面の上に行って、懸垂下降の実地訓練。
 セルフビレーを取って、エイト環をメインロープにセットして、スリングでメインロープにプルージックでバックアップを取る。その後、セルフビレーを解いていざ懸垂下降。
 いきなりの実地での訓練で、参加者は恐がるかと思いきや、皆そんな心配は無用。どんどんと下っていった。
 ただ、初心者の陥りやすい癖は、プルージックの結び目とエイト環に気を取られて、下を見ないこと。
「横目で下を見ながら下ってください」と、私は声をかける役目でした。
 
 次はスタカットの練習。
 Cフェースに移って、I氏の指示でCフェースの上のテラスで受講生が登ってくるのを待つ。
 I氏は初心者にいきなりリードで登らせる。
 でも、ルートは簡単な初心者コース、案ずるより生むが易し、ちゃんと登ってきました。
 私は登ってきた受講生にセルフビレーを取った後、メインロープを落ちないようにしてから、終了点にカラピナとエイト環をセットしてセカンドを確保する方法を教えた。
 I氏が後から登ってきて、いろいろと指導し、私も勉強になった。

 その後、Bフェースに移ってそれぞれのルートで登ったり降りたりを繰り返す。初心者には厳しいのでは?と思ったが
「大丈夫らて〜」とI氏に一喝されました。

 3時で講習会は終了。
 装備をチェックして講師それぞれから講評をいただいて終了です。私にもいきなり話す機会が与えられ、心の準備が出来ていなかったので、当たり前のことを話して終わりました。

 人に教えるということはそれだけで勉強になる。我々が当たり前に出来ることも初心者に言葉で伝えるのは大変だ。そして、言葉にすると自分自身への確認にもなる。
 また、実地の経験をどんどんつませるというやり方も勉強になった。
 今回学んだことを会に戻っても生かせるようにしたいと思います。

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