大荒川支流
赤安沢
途中まで
2007年6月24日、単独
左足の治療は終わった。
しかし、まだ痛みや腫れは引かない。完全に良くなるにはまだ数年を要するようだ。
現在の左足の状況がどんなものか、実際に沢を歩いて試したくなった。そこで、短いが厳しい滝が続く赤安沢を半分登って試してみることにした。
11時半頃、魚止の滝の登山口より入る。
魚止の滝を越して最初に右から流入する沢が赤安沢だ。
最初は小滝の連続から始まる。調子を見るにはちょうどいい。
次にゴーロが続く、そして、何のために作られたのか、コンクリートの柱が現れる。
左から枝沢の合わせると、まもなくF1 6mだ。
左壁に細かいホールドがあり、以前来た時はそこを登った。今回も同じつもりで取り付くが、途中から恐くなり左手のブッシュの中を登った。泥壁になっていて、けっこう悪かった。
滝上にでたら、左足が痛み始めた。休憩しようか、引き返そうか考えるうちに先に進んでしまう。
少し進むと二又になり、左にF2 18mの大滝が立ちはだかる。
どうみても登れない。
左のゴツゴツした岩をよじ登って、その上は藪の中を登った。
登り終えるとすぐにF3 20mの滝だ。
ここは前回来た時は直登している。
ロープを出して、末端を滝の下にある太い流木に結びつけた。そして、シャントを逆にセットして、支点を取りながら登ることにする。
滝は緩い3段構成。一段目は細かいホールドをたどって登り、残置ハーケンに支点を取った。
2段目は左の藪すれすれのところを藪に支点を取りながら、細かいホールドを伝って登った。
シャントとロープの操作をしながらなので、手間と時間がかかる。
3段目はつるつるで登れないので、左の藪を登ることになる。
登ったところで、しっかりした木に捨て縄をセットして、懸垂下降。
今回はここまでの予定なので、ロープを回収して下ることにした。
13時頃、F2の滝上でお昼にしようとしたが、ラーメンを食べようとした。しかし、ガスコンロは持ってきたのにライターを忘れて点火ができない。仕方ないので、おにぎり一個食べて下ることにした。
懸垂下降して滝下に降りたら、携帯の留守電が入った知らせの音が鳴った。どうやらこの場所は携帯が入るらしい。
聞くと急ぎの仕事の電話だ。急いでかけるがうまくつながらない。
急いで下ることになった。
急ぐとはいえ、左足が不自由な身、その上、沢の下りは危険を伴う。
F1も懸垂下降。下るにつれて左足の痛みは増していった。
出合いの小滝群は左の藪道を下り、大荒川に出てすぐ対岸を攀じ登って登山道に出た。
びっこ引きながらよたよたと急ぐ。
登山口にエノクラ沢を登ってきた若き沢ヤがいた。
ゆっくり話をしたかったが、仕事が入ったためすぐに現場を後にした。
今回の行程は往復2時間半、私の今の足の状態ではこれが限界のようだ。
F2 18m 懸垂下降したロープが見える。 | F3 20m 最上段は左の藪の中を登った |