角田山

稲島コース

2007年12月24日、単独

コースタイム
9:10稲島登山口発-9:55山頂着10:05発-10:40登山口着

 12月に入り左足の痛みも随分和らいできた。
 素足ではまだ普通に歩けないものの、履物を履いていれば平らなところは普通に歩ける。ウォーキングシューズなどを履いていれば、早足での歩行や小走り程度は出来るようになってきた。
 そこで、山道を歩けるかどうか実験すべく、角田山に向かった。
 稲島コースを選んだのは、階段が整備されており、階段の部分は平に足を置くことが出来ると判断したからだ。

 早朝は雨模様だったが雨も上がってきた。時間が経つと山に行く気力がなえるので、雨が上がったのを確かめたら家を出た。
 登山口で軽登山靴に履き替えた。左足にはサポーターを装着した。痛み止めの薬は飲んでいない。自らの足を信じた。
 最初は緩やかに登っていくが、小石が気になる道だ。出来るだけ平らな部分に足を置くようにして登って行った。以前来たときよりも確実にペースは速くなっている。
 東屋でサポーターをはずした。圧迫されて足が痛むからだ。
 サポーターをつければ足首の動きが制限されて変形した踵の骨が内側から肉をこするのを防ぐことが出来る。でも、狭い登山靴の中でつければ足を圧迫する。
 だが、ここから先は階段の連続、足を平に置ける場所の連続だ。
 ぐいぐいと高度を稼いでいく、軽装の登山者が次々と追い越していく。
 6月に来たときは6合目で撤退した。今回はすんなりその場所を過ぎていった。
 尾根に上がると風が強くなる。越後の冬の風だ。
 9合目の観音堂の脇あたりから木道になる。濡れた木道は滑るが滑り止め打ち付けてある。
 鼻歌を歌いながら山頂到着。登山口から45分、健康なときのタイムと同じだ。
 小屋に入って左足を見た。腫れていないし熱もない。随分回復したものだ。つい1ヶ月前まではこんなに歩けると思っていなかった。
 氷は0度で水になる。私の足も痛みの一線を越えたのだろう。
 
 小屋で少々患部をさすって、再びサポーターを装着した。圧迫しないよう、サポーターも靴紐も緩めに締めた。
 サポーターをつければ、踵が浮くので患部に衝撃が走らない。
 再び鼻歌交じりで下山開始、行きかう人々に「こんにちは」と明るく挨拶を交わす。
 ストックを使って足に衝撃が走らないよう歩く。踵からは着地できない。ベタ足かつま先からの着地だ。
 階段の部分はその点楽に歩けた。
 階段部分が終わり、小石交じりの緩やかな斜面に入ると、踵を着かないで歩くのはけっこう大変になってきた。
 足がガクガクし始めて登山口に戻ってきた。下山は35分、まずまずだ。

 気持ちいい山行だった。

 骨折治療は時間をかけて治るのを待つしかない、まだ長い時間は歩けないだろう。
 それでも、角田山の山頂に立てるまでに回復してきた。

新潟県下越の山の目次へ戻る

ホームへ戻る

inserted by FC2 system