広谷川支流西谷地小屋沢〜ホタル沢下降
赤ヤシ(698mピーク)
2008年6月22日、単独
コースタイム
5:47登山口発-6:05ホタル沢出合通過-6:15西谷地小屋沢出合(入渓)-6:53二又-7:35赤ヤシ着7:45発-9:15ホタル沢出合-9:30登山口着
らくだの窓沢での事故から1年8ヶ月。
骨折した箇所は時々痛みが出るものの、歩くに支障をきたすほどではなくなってきた。
先月は弥彦滝の沢に行った。もう以前のようなペースで歩けるようになっていた。
そこで、下山も含め3時間以上の行程で山歩きをして、どんな具合になるか試そうと思った。
以前行ったことがあって渓相がわかっており、厳しい箇所がない沢がいい。
広谷川支流の西谷地小屋沢を登って、ホタル沢を下るルートで歩くことにした。
早朝4時に新潟市の自宅を出発、この時期すでに周囲は明るくなり始めている。
一般道経由で阿賀町へ向かい、御神楽岳蝉ケ平登山道の登山口を目指した。
駐車場に車を止めて、あらかじめ痛み止めの薬を飲み、沢登りの支度をして歩き始める。
以前登山口に張ってあったしめ縄は、鉱山跡を過ぎた所に張ってあった。その箇所で立ち止まって拍手を打ち礼をした。
西谷地小屋沢出合はナメになっている。登山道は滑らないようロープが張ってある。水量はごく少ない。
最初の滝を右側からへつり気味に越えた。
小滝が続くが落差はなく難しい滝はない。水も岩をぬらす程度にしか流れていない。
ナメやゴーロを繰り返しながら登っていく。
時々明るく開けるところがある。スラブの斜面を見上げる。
二又は赤ヤシへ行くため右に入る。6mの滝がかかりスタンスが細かいが、慣れている人ならなんてことはない。その上に8mくらいのスラブ滝がかかるが、傾斜もさほどでなく、ホールドも大きい。
やがて水が涸れ、ツメのスラブ帯に入っていく。
岩の照り返しが暑いのズボンのすそをまくった。
傾斜は緩く、渓流シューズのフリクションでも滑らない。
最後は右の稜線めがけて藪に入る。藪こぎはわずかだが、このところ腕力が落ちているので、藪をかき分けるのが辛かった。
赤ヤシ(698mピーク)の山頂に出た。(越後の山旅で山名を確認した)
岩峰でさえぎる木もなく周囲の景色が見渡せる。
しかし、御神楽岳はガスがかかっていて見ることが出来なかった。また、暑いせいか遠くの山もかすんでいた。
10分の休憩後下山開始。
西谷地小屋沢とホタル沢の境界の尾根を少し下って、途中からホタル沢方向に下るつもりでいたが、藪の下りは方向がわからなくなる、すぐにホタル沢方向に下り始めた。
傾斜のきついスラブの下降から始まった。適当なところから懸垂下降で傾斜の緩いところまで降りた。
できるだけ傾斜の緩いところを選んで下る。
だんだん沢らしい形状になってきた。そして、岩が濡れ始めてきた。
やがて傾斜も緩くなり、ゴーロ状の渓相が続くようになって来た。
ナメ状の地形になると、10mくらいの滝の上に立った。しっかりした木に支点をとって懸垂下降。
それからいくつか滝があるが、クライムダウンや藪に捕まりながら下降できる。
登山道に出るところの滝は、左岸の藪をへつり気味に降りて登山道に出た。
あとは、快適な登山道を戻るだけだ。
薬が効いたのか、足の痛みは気になるほどでなかった。少しずつ山に復帰できるようにしていきたいと思う。
小滝が続く、水は岩が濡れている程度 | 時々開ける。ルートは左の谷底。 | ツメのスラブ、傾斜は緩い。 奥のヒメコマツがあるところが赤ヤシの山頂。 |