茶屋川
多宝山
2009年4月19日、単独
コースタイム
9:55多宝山石瀬口登山口発-11:45登山道に出る-11:53多宝山山頂着12:08発-13:43登山口着
昨年の晩秋、天神山城址に登ったとき、多宝山から流れ落ちる沢に綺麗な滝を見つけた。一度近くで見てみたいと思い、地形図を見ると、その沢より一本西側の沢が面白そうに思えた。
沢の名前は分からないが、その沢の下流は住宅地図では茶屋川と記されている。
4月は沢登りとしてはまだ早いが、残雪はないだろうと判断し、この日の遡行となった。
多宝山の石瀬口登山口に車を置いた。付近にはコンクリート製の東屋がある。
林道を西に5分ほど行ったところが沢の出合だ。右岸に作業道があり、それを利用して入っていった。
作業道が沢を渡るところで入渓。
水は少なく歩きやすい。
初夏のような陽気だ。4月ではあるが残雪はないだろう。
まもなく、8mほどのスラブ滝が現れた。
右のコケの生えたところを直登。
この滝で杉の植林帯を抜け、葉がまだ萌えきらない明るい広葉樹林帯に入ってていく。
コケの生えたナメがあり、そのナメの最後が6mくらいの滝。左から難なく直登。
やがて10m2段の滝が現れた。
登るルートを目で追う。
1段目は左から巻くしかなく、途中のバンドに立って、左の流水沿いを登れば登れそうだ。
しかし、単独ゆえ確保者がいない。
安全第一だ、2段目も巻くことにした。
その後も登れる小滝がつぎつぎに現れて楽しい。
水量が少ない割には、いつまでも涸れずに流れている。
13mくらいの滝が現れた。
左から右に斜上するバンドを登って、右の草付を登るつもりで取り付いたが、草付が滑って登れず、上の岩場の右側面を登った。水が冷たく、ホールドが細かくやや苦労する。
沢沿いにニリンソウや、アズマイチゲ、ショウジョウバカマが目を楽しませてくれる。
春の花が咲く時期に沢登が出来るのは、今年くらいだろう。
水が涸れ、カタクリやニリンソウが咲き乱れる明るいブナ林の斜面を登ると、登山道に飛びだした。
そのまま多宝山まで登ってお昼とした。
下山は登った沢の一本東側の沢を下った。
天神山より見えた滝がかかる沢だ。
登山道を下り、右手に杉林が現れたところで、右の斜面に入っていった。
杉の植林帯で傾斜もきつくなく歩きやすい。
やがて、沢水が現れて、沢らしくなっていくと、杉林を抜け広葉樹林帯に入っていく。
滝らしい滝は2つしかなかった。こちらを下山用にして正解だった。
天神山より見えた滝は下の滝だろう。
2つとも懸垂下降で降りた。
堰堤が見えると再び杉林に入る。そして、登山口に戻ってきた。
遡行した沢も、下った沢も、途中で人工にあけたと思われる洞穴がいくつかあった。以前鉱山だったのであろうか?
茶屋川は滝ノ沢に比べれば、登攀要素もなく簡単で短い沢かもしれないが、初心者を連れて行くにはいいかもしれないと思った。
歩いたルート | 最初の滝8m、右側のコケの生えているところ登れる。 | パートナーがいれば登りたかった滝2段10m。 下段は左から巻いてバントを右に移り、上の段は右から巻いた |
山中3箇所ほどこういう洞窟があった。 鉱山跡か? |
最大の滝、13mくらい。 斜めのバンドを斜上、上の岩は右からトップめがけて登った。 |
源頭のカタクリ群落。 春の花が咲く時期に沢登が出来るとは・・・ |