小瀬ケ沢山
2011年4月3日、単独
コースタイム
7:30林道新箕輪線、除雪終了地点(最初の沢の合流地点手前)発-8:52 340mピーク通過-9:55 410mピーク着10:00発-10:15山頂着10:20発-10:33 410mピーク着11:08発-11:35 340mピーク着11:47発-12:30林道に出る-12:43除雪終了地点着
足の具合もだいぶ良くなり、3年間続けてきた受験勉強も終わったので、今年は出来るだけ山に行こうと決めていた。
ただ、以前に比べ体力が落ちている。自分の体力の範囲で登れる山を選び、登って行こうと思う。
この時期ならではの山を選ぼうと地形図を見ていた。川内山塊の端に位置し、標高も手ごろな小瀬ケ沢山を選んだ。
当初、栃堀集落のはずれの神社から登ろうと思って現地に向かったが、林道新箕輪線が除雪されているのを見て、そちらに入った。小瀬ケ沢山の北410mピークより北東に伸びている尾根が登りやすいと地形図を見て思っていたのだ、林道歩きがなければ、そちらの方がいい。
除雪は御番沢に左から流入する沢の手前で終わっていた。この沢の左岸の尾根を登ればいいので、ちょうどよかった。
尾根の先端をまわり込むようにして、ヒド状の地形のところからわかんをつけて登って行った。
稜線に出ると雪は締まり潜らないことから、わかんは外した。藪と雪のミックスした稜線を登っていく。
目の前を動物が2頭走って行った。
1頭はお尻が白いのでカモシカとすぐ分かった。その後ろはなんだろうと思っていたら、振り向いてくれてタヌキだと分かった。
行動中カモシカの足跡は多数見かけた。最近増えているのだろう。
標高200mの等高線のあるところに崖のマークがある。
青白い粘土状の土で足場が崩れやすい。最後の2mくらいは、頼りないブッシュにつかまって登ったが、下山の時はこのルートを避けようと思った。
340mピークで時間をチェックする。
1時間半近くかかっている。当初2時間くらいで登るつもりだったのだが思ったより時間がかかっている。
次の鞍部の先の登りで雪が緩んできたので、再びわかんを装着した。
小瀬ケ沢山の雄姿が近づいてくる。御神楽岳も雲の中から姿を現した。
ブナ、ナラ、スギの混成林の中をゆっくりと登っていく。
410mピークでコースは90度左に曲がる。
小瀬ケ沢山までは指呼の間だが、やせた岩尾根にナイフリッジ状に雪がついている。足元を確かにするためにわかんを外した。
なかなかスリリングな尾根だ、両側は深く切れ込んでいる。ただ、雪は緩んでいたので、雪にしっかりとけり込めば、足元は確かだ。
やせたピークに雪が乗っかった小瀬ケ沢山山頂に着いた。
周囲の山々の景色がいい。
以前登った大峰が目の前に聳え、その後ろにこれも以前登った鍋倉山の頭が見えている。
目を転ずると御神楽岳の雄々しい姿が圧巻だ。
棒掛山の後ろに白い飯豊が見えていた。
ただ、こんなやせたピークには長居は無用、写真を撮って戻ることにした。
登りの時に状況が分かっているので、帰りのやせ尾根は無難に通過した。
410mピークの窪地でお昼とした。
暖かい物を食べると元気が出る。
下りは往路を戻った。
雪山の下山は早い。
登りの時に苦労した青白い粘土の崖を避けるべく、その上のピークから、北へ進路をとった。
順調に下って行ったが、岩の崖の上に立った。地形図には印がなかったから想定外だ。
この日はロープを持ってきていない。
崖の根元の尾根を左に下り、雪の急斜面を下った。振り返ってみると、崖は人の鼻のような格好をしており、高差は15mくらいあるように見えた。
スギ林に入り林道に出た。
林道はスキーの跡があった。ずぼずぼ潜るので、短い区間であったがわかんを装着した。
尾根の先端をまわり込むと、私の車が見える。
川内山塊の端の藪山を一座開拓出来てよかった。
御神楽岳 | 遠くの白い山が飯豊山、その手前が棒掛山 | 山頂付近のやせ尾根 |