大戸沢山

2011年4月17日、単独

コースタイム
6:40室谷洞窟発-7:00尾根取付-7:45 400m地点-8:07 460mピーク-10:23大戸沢山山頂着10:55発-11:47 460mピーク着11:52発-12:50林道に出る-13:03室谷洞窟着

 川内山塊は個性的な山が多い。
 今回はその一つ、太郎山を目指すつもりだったが、林道が室谷洞窟前までしか除雪されておらず、大戸沢山に目標を変更した。
 大戸沢山は地形図に名前の記載がない。太郎山から北東に伸びる稜線上の874.1mの三角点がそれである。

 室谷洞窟前に車を止め、大戸沢山に目標を変更し、地形図を眺めていた。
 私は電子国土からダウンロードした地形図を使っている。しかし、室谷洞窟で除雪が終了しているとは思っていなかったので、そこから尾根取付きまでの地形図がない。
 たまたま近くにいた登山者が2.5万図をもっていたので、見せてもらい、2本目の沢を渡ったところから取付くことにした。

 地形図を見せてもらった登山者と取付き点まで一緒に歩いた。
 二つ目の沢を目前にして、悩んだ。地形図を見ると、林道は緩い登りになるはずだが、切通しになっている。また、沢の流入してくる方向がおかしく見えた。
 地形図を見せてもらった人がGPSを出してくれたので、そのデータを信じ、沢の手前の杉林の中に入っていった。

 杉林を抜けるとやがて雪が途切れ、藪に入っていった。急な登り藪こぎであごが出る。
 雪の広場のような所に出て、地形図と周囲の景色を見て現在地を特定した。目指す尾根の一本手前を登ったことが分かった。ただ、現在地は300m地点だと思っていたが、400m地点と分かり得をした気分になった。
 尾根を間違えたとはいえ、大戸沢山に登る尾根には違いない。そのまま登って行った。

 460mピークで北から尾根が合わさる。帰路確保のために赤布を付けた。
 次の470mピークから一旦藪のやせ尾根を下り、鞍部よりは、幅広いブナの原生林の中の気持ち良い登りになった。
 前方をカモシカが走る。私が立ち止るとこちらを向いて立ち止った。早速その姿をカメラに収めた。

 尾根が痩せてくると、雪が割れていて苦労をする。できるだけ労力のかからないようにルートを選んだ。
 振り返ると御神楽岳が雄々しい姿を見せていた。

 斜度が緩くなり、広い山頂の一角に出てきた。とりあえず一番高いところに向かう。
 ザックをおろし、広い山頂をカメラを持って歩き回った。山頂はブナ林になっていて、360度のパノラマが広がるわけではない。
 木の間から見える山々をカメラに収めた。
 目前の御神楽岳。右へ行って日尊の倉山、貉ケ森山。
 近くには太郎山が立派な姿を見せ、その右に川内の盟主矢筈岳が白く輝いている。
 割岩山と青里岳が重なって見え、個性的な五剣谷岳が見えていた。

 軽く食事を撮って下山の途に就いた。下山は往路を戻った。
 御神楽岳に向かって下っていく。雪山の下山は早い。
 400m地点で林道を歩く距離を短くするため、北寄りの尾根を下った。
 林道が見え始めたとき、尾根の先端が切れ落ちているのが分かった。周囲を見渡して、左下の雪原目指して懸垂下降することにした。
 藪の中でロープをさばくのは手間がかかる。ロープのセットに時間がかかったが、15mの懸垂で雪の斜面の上に降りた。
 あとはかかとをガツガツいわせて一気に下った。
 林道を歩いて室谷洞窟まで戻ってきた。

 好天の中、気持ちのいい山行だった。

     
 カモシカに遭った  御神楽岳 日尊の倉山と貉ケ森山 
     
 矢筈岳  割岩山の後ろに青里岳が重なっている。  五剣谷岳


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