御前ガ遊窟
2012年10月8日、単独
コースタイム
7:15登山口発-8:21菅倉沢出合-川原へお降りる-間違った沢に入る-7:43シジミ沢出合-9:50御前ガ遊窟着9:57発-10:08岩峰着10:17発-10:27御前ガ遊窟-ソーケエ新道-11:38タツミ沢-川原を歩く-12:16登山口着
ハッピーマンデーの体育の日、天気がいいし休みも取れたので、久しぶりに御前ガ遊窟に行くことにした。
登山口で渓流シューズに履き替えて歩き出す。
登山口の標識には、「ソーケエ新道にスズメバチの巣有り」と書かれてあった。この道を下山に使うつもりだったが、登りに使うシジミ沢をそのまま下る作戦をこの時立てた。(結局、ソーケエ新道を下ったが)
歩き始めてすぐの二又は左へ進み、鍬沢を渡って、対岸を登り返す。
林の中の歩きやすい登山道だ。
やがて、ソーケエ新道の分岐を過ぎ、二又を右へ進むと、道は細く藪っぽいへつり道になった。
一旦川原へ降りる部分もあるが、また林の中を登り返す。
菅倉沢を渡渉する地点に着いた。
本来なら、林の中の道を再び行くのだが、シジミ沢はもう近い、そのまま鍬沢の川原へ降りて川原を歩いた。
右から流入する沢があり、これがシジミ沢だと勘違いして入ってしまった。最初からきびしいスラブで、私の記憶ではきびしい部分はロープがあったのを思い出し、一旦下った。
地形図をよく見ると、シジミ沢手前にもう一本沢があった。間違ったらしい。
そこからすぐでシジミ沢出合に着いた。ルートにピンクテープが貼ってある。間違いない。
藪っぽいゴーロの登りが続くと、やがて目の前に岩峰群が現れ、スラブの登攀に変わっていく。
渓流シューズのフリクションで充分登れる。(クライミングシューズがあればそちらの方がいいだろう)
登山道は右の藪沿いを登っていくが、私はそのままスラブの中央を登って行った。
6年前の事故での骨折以来、足の左右のバランスが悪くなり、骨折していない右足が先に疲れてくる。
立ち止りながらゆっくりと登っていく。
右足が攣りそうになったとき、御前ガ遊窟の洞窟に着いた。洞窟は二つあり、上の洞窟で休んだ。
中には石像が祭られている。
小休止の後、最後のスラブを登って藪に入り、稜線に出で、岩峰へ向かった。
岩峰後ろ側の松の根につかまりながら登って、頂上に立った。
秋晴れで展望が素晴らしい。
草紅葉が始まった飯豊連峰が見える。会越国境稜線の山々が見える。
小休止の後、御前ガ遊窟に戻り、シジミ沢を登山道経由で下ろうとした。
しかし、道が藪化していて見えづらく、結局稜線に上がって、ソーケエ新道を下った。。
スズメ蜂が怖いが、出会ったら、刺激を与えないようにやり過ごすしかない。
ところが、スズメ蜂は現れなかった。活動の季節が終わったか?
渓流シューズでの土の道の下りは滑りやすく、何度もしりもちをつきながら下った。
沢の音が近づき、タツミ沢出合に着いた。
冷たい沢水で顔を洗ってリフレッシュしようと近づくと、なんと、イワナが悠々と泳いでいた。
タツミ沢は鍬沢に合流するところは滝になっている。このイワナはどこから来たのだろう・・・
ソーケエ新道が鍬沢を横切るところからは、対岸に登り返さず、そのまま川原を歩いた。
少々厳しいところもあったが、沢慣れしている人であればなんてことない歩きだ。
最後に登り返して、登山口に戻ってきた。
秋晴れの中のスラブ登攀、気持ちが良かった。
鍬沢を渡る | 奇抜な形の岩峰を見ながらシジミ沢を登っていく | 詰め近くからシジミ沢を見下ろす |
御前ガ遊窟 | 岩峰から望む飯豊山。草紅葉しているのが分かる。 | 県境へ続く稜線と鍋倉山 |